くうきのいろ

2010-04-20

匂い

昨日東京に戻ってきた瞬間から、空気が薄く感じてとても息苦しかった。
と同時に、空気に混じるひとつひとつの匂いが、いつも感じる数倍に濃縮されて鼻に突き刺さるように感じた。
排気ガスの匂い、埃の匂い、通りすがる人や電車の中の人のお化粧や煙草や汗やからだの匂い、息の匂い。
わたしの吸える空気の隙間がないみたいに。

苦しかった。とても。


今朝、電車の中で気付いた。

わたしにとって 香水は防護服と酸素マスクみたいなものなんだ、と。
自分の空気を確保するための。

2010-04-19

土曜日の夜

幼なじみの結婚式で、土曜日から帰省。

忙しい中 空港に迎えにきてくれたお母さんの姿を見つけると、うれしくて駆け寄ってぎゅうっとした。
もう顔を見ただけで安心して ここ数日のもやもやがまた涙となって出たけど、ぐっとこらえて車に乗った。

家について早々、その幼なじみと 中学高校と通った公文の先生と6年ぶりくらいのごはんのために出かけた。
行きの電車の中で、晩ごはんのリクエストを考える。
あれもこれも、といろいろ脈絡なくあたまに浮かんだけど、
「おいなりさんと、白和えと肉じゃがが食べたいな」とメール。

たくさん話して、6時前にてくてく歩いて帰ると、
忙しいかと思いきや、お客さんはおらず、病院でふたりで話しながら待ってくれてる父さんと母さん。
「ただいまあ!」と病院に入ると、うれしそーうに顔をくしゃっとするお母さん。

お風呂に入ってすっかりのびのびして、食卓につくと、
テーブルの上にいっぱいのご馳走!
わたしの好きなものばかり。
「はい」と手渡されたお皿を見ると、なんと、なんと、鰆のこ!!!
飛び上がるほどうれしかった。
実際 飛び上がって 手をたたいてたし。
ああ、もうそんな季節なんだなあ、と思ってると、
父さんが、「母さん、この一週間、魚屋さんに日参したんでー」と。
聞くと、毎日毎日魚屋さんに鰆のこだけを求めて通ってくれては「ない…」とがっかりして帰ってきてたらしい。
それが、土曜日 奇跡的にひとつだけあって、わぁ!と買ってきてくれたんだそう。
うれしくて うれしくて、いただきますしてすぐに一切れ食べた。
じぃぃぃんとしみてくる深い深い味。
つぶがぎゅっとしっかりして、脂が乗った新鮮な味。
滋味深いとはこのことだわ、と ものすごく感動した。




ビールで乾杯して、食べ始めてしばらくして、いちばん話したかったことを聞いてもらった。

ふたりとも 口をはさまず、ひたすらうんうんと話を聞いてくれた。
いろんな想いがめぐりめぐって、泣いてしまった私に
ふたりして、全面的にわたしを応援してくれることばをくれた。
まるごと くるんで。
ふたりで口々に冗談を言いながら 笑いながら。
食卓にキラキラ金粉が舞い降りてるように見えた。

「もう 心配するな、なんにも。ゆうくんもいてくれて、さなえをしっかり理解して支えてくれようとしてるんだかたなおさら。お父さんお母さんもおるんだから、もう 心配するな。だいじょうぶ。」

この言葉の偉大さ。
ものすごい両親だ、と心底 感服した。

2010-04-17

いってきます

2010-04-16

衝撃

中国行きの話。

4回目の面談。

なんと、の話。
でもきっと、白か黒かが求められてる中の厚遇なんだろう。
会社主体で考えると、お互いに利のある話。

さて、どうするか。


会社ってこんなに流動的なものなのね。

足元からぐらつくなんて、ないと思ってた。

2010-04-14

エスメラルダ

国立モスクワ音楽劇場バレエの「エスメラルダ」をみにいった。

始まった瞬間、4年前に青森県立美術館にみにいった、シャガールのバレエ衣装にそっくりの ピエロの衣装の人たちが踊り 跳ねていて、スイッチを押されてしまって しょっぱなから涙がでた。


踊る人っていうのは、ただ美しく舞ってるだけじゃない、と今日しみじみ感じた。
オペラグラスで指先や腕の筋肉や表情をみてると、じんと痺れを感じた。

身体まるごと 「感情」だった。
喜び、悦び、裏切り、哀しみ、絶望、期待、悲壮、なにもかもが指の先やぴくりとうごく皮膚で言葉なんて足元にも及ばない深みを含んで 空気を伝ってきた。

アンコールで拍手しながら、ホール全体がほわんとあたたかい球体になってるみたいだとおもった。

言いようのない 歓びの空気を舞台は生み出すことができる。
リアルじゃなきゃできない感動。

あぁ、もう、ますます、とおもった。

2010-04-13

りんごポエム

みぃが青森のおみやげにくれたりんごポエムという名のりんごショコラタルト。

きゅっとりんごのかおりが凝縮されてて、なんだか胸がほんわりなる。

2010-04-12

息がくるしくなるのは



毎日 ここじゃない、こうじゃない、というおもいがぐるぐる巡りめぐっている。

パソコンの前で 吸っても吸っても酸素が足りない気がしはじめる。
廊下に出て、一歩一歩背筋を伸ばして歩いてみる。

前に脚をだして、足先を伸ばしてみる。
ここにいる、と確かめる。


きっと「ここじゃない」と思いながら 日々を過ごしているのは、とても非生産的だ。
いま、できることはあるはずだ。
ここで学び、得るべきこと。

少なからず、カットソーについては、2年前よりも詳しくなっている。
縫製方法にしろ、素材にしろ、デザインにしろ。
金銭感覚も少しは。

ただ、どんどん積極性が失われていってるのは日々感じる。
人の顔色ばかりを伺っている。

前に出過ぎず、かといって おいていかれないように、
いつもいつも 読もうとしている。
どうやったら 人の気を悪くさせずにいられるか。

これは果たして必要なことなのか。

わたしは、服をつくりたいんだ。


今日 帰りにドゥージエムとaquagirlに寄って少しリサーチをした。
うっ、となるくらい、かわいい服があって、でも全然作れそうで、また息がつまりそうになった。