くうきのいろ: 2009-08-01

2009-08-01

土手の上 空の花


先週から、今日はおべんとを持って、花火みにいこうと決めてた。

そのために、彼は自転車を買ったし。

今週ひまがあれば、「おべんとう、なにしようかなぁ」と考えてた。
今日の午後、スーパーへ買い物に。
ごはんより、ビールにあうおかずがいいね、ってことに決まり、
メニューを思い浮かべながらお買い物。
鶏肉は太田で、鶏のももを。

今日のメニュー
鶏肉の唐揚げ
茄子とピーマンのしぎ煮
イカのオイスターガーリック炒め
卵焼き
焼きソーセージ
キュウリの生姜漬け
枝豆のおにぎり

すごくたのしかった。
ひさしぶりに、2人分のお弁当。
鶏肉もきれいだし、茄子もおおきいし。
卵焼きもぽてんとまるく大きく焼けた。

最後におにぎりをにぎってもらって、
いろんなタッパーにおかずをきゅうっと詰めて、いざ出発。


自転車で荒川沿いまでは30分ほど。
思った以上にすいすいすんなり行けて、土手の上のベストな位置を確保。

草の上に座って、手ぬぐいにつつまれたおべんとを開く。
涼しい川沿いの風が通り過ぎていく。

どーん、と数秒遅れて聞こえる花火。
間隔置かず、どんどん打ち上げられる花火を見ながら
一年間、この瞬間のためにいろんな思いを懸けてきた職人さんを想う。
あがって数秒の、煌めき。

吸い込まれるようなきらきらを見ていたら、
自然と目の前がこどものころに戻った。
「今日は花火」と楽しみにして、晩ごはんは少しにして、家族みんなで車で出かけた玉島の港の花火。まだ空がほんのり明るいころに車をとめて、なんとなく席とりをした。
花火が打ちあがる前に出店をぐるっとお母さんとみぃと歩いた。
お父さんのすきなたこ焼きやフライドポテトを買って戻ると、花火が打ちあがる時間だった。
首が痛くなるほど間近で、見上げてた花火。
あまりに大きくて、毎年見ていてもびっくりしてた。
打ちあがるたびに、みんなで拍手をした。

大学1年生のころは、円通寺の丘の上でもみたなぁ。
お母さんとみぃと三人でおべんとをひろげて。
焼きそばや卵焼き、食べきれないほどのおいしい楽しいお祭りのメニューが並んでた。

大学3、4年生の夏には、家のベランダに机とブルーシートを出して、
大皿にてんこ盛りのいろんなおかずを囲んで、後ろに花火を眺めながらみんなで乾杯した。
私もみぃもタンクトップにショートパンツで。
一年に一回しか出ない3階のベランダでのこの夜を、待ちに待ってた。


今年。
ひさしぶりの花火を、私の記憶の中の「花火のメニュー」の種類のおべんとを持って、冷やしたビールも持って、一緒に土手まで自転車飛ばしていった。
目の前の圧倒的な迫力で打ちあがっていく花火のきらきらが、
いろんな記憶と好きな音楽といっしょになって迫ってきて 気がついたらまた泣いていた。

最近 涙腺ゆるすぎるな。

混む前に、とひきあげながら 後ろに花火を見るのまで こどものころにそっくりだった。

こうして、おべんと持って 一緒に花火を見ながら わぁって手をたたけること、
もったいないほど幸せだ、と思いました。
また、毎年恒例にしたい行事が増えた。

息を呑む

今日の月

神々しく輝いていた。

ちらりとみえた瞬間、
目が離せなくなった。