くうきのいろ: 2009-12-02

2009-12-02

げっぺい

ずっと げっぺい という響きが憧れで、今回中国にいったら絶対買って帰ろうとおもってた。

でもいざとなるとすっかり忘れてて、帰りの上海空港の免税店で はたと思い出したけど、いかにもおみやげ、の雰囲気のもの以外はなくて断念した。

月餅はお月見のときの食べ物だから、季節ものだっていうのも初めて知った。


今日 夜9時をすぎた頃、
MDからのおみやげだと回ってきた箱をのぞくと
そこには
まんまるで、表面に綺麗な模様が彫られた 月餅!

わぁっと嬉しくなって
いただく機会を待って、
帰りぎわに 4つのうち ひまわりみたいな模様のものをひとつ選んだ。

ぱくっと食べると 予想外な食感。

隣で「時々 ローカルな月餅だと粘土みたいな感触と味のがあるよね」とよく月餅は食べるというふかさわさんがぽつり。


と同時に、あぁ、ほんとだ、これは粘土みたいな食感だぁ…と 思いながら、ねちっとしたのをもう一口食べた。


ら。
突然、さっきまで全然正体現してなかった異様な味が一気に鼻に抜けてきた。

げっぺいは口のなかで行き場をなくして、喉もごくりを忘れて、どうしようもなくなってると また隣でふかさわさんが泣きそうになってるわたしを見て。

「あ、だめなやつだった?ほんとに クレヨンの味するやつとかあるからね」
と。


いいえて妙。

まさにクレヨン。


すごく申し訳ない気持ちではあったけど、背に腹は変えられず、そっとティッシュに包んでさよならした。

わたしのげっぺい初体験。