くうきのいろ: 201003

2010-03-31

風通しよく

なにごとにも臆病で
人のめを気にしてばかりで 得るものなどなにもなく、
我が我が、くらいの自己主張をしてやっと、輪郭は人の目に映るんじゃなかろうか、と今日もまたおもいました。

出会える人、
いただけるチャンス、
それは 風通しのいい窓があいていれば
おのずと 光とともにやってくる。

健やかに。
朗らかに。

どう見られたって 一生こまるわけじゃない。
その場、その一瞬、ちょっと恥ずかしいだけ。

春のはなの写真

春のはなの写真をみて 脚のつけねから全身にかけて じわあっと鳥肌がたった。

こんなふうに 生の姿を、眼と肌とで 感じ、すべてをあるがまま受け止め
やさしくくるんでくれる友達がいる、ということ、
もうそれは 生きてる、存在しているよろこび、すべてじゃないか、とおもった。

2010-03-29

お母さんの声

今日は朝いちからやることをばぁっとひとつずつスケジュール帳に書き出して、いっこずつめんどくさがらず考えながら片付けていった。

きゅっと詰めて動いたからなのか、6時くらいからとたんにちょっと息が苦しくなって、そうそうにあがることにした。

つながるかなぁ?とどきどきしながら、ひさしぶりにお母さんに電話。
ものすごくひさしぶり。


なんてことないこと話して、ころころ笑ったら、きづくとちょっと息が楽になってた。

母の日、ってコンビニに書いてあるのみて、今年はなにか買うかわりに、カーネーションのコサージュを作っておくろう、とおもった。

2010-03-28

アンナ・カレーニナ

もやっと過ごしてるぬるま湯の日々が、たたみかけるように目の前に押し寄せた。

バレエの細かな技術も出演者も 無知に等しいけれど、舞台から眩しい熱風のように吹き付けるものは、そのまままっすぐ私をつきさした。

煌びやかな衣装を纏って飛び舞う人たちは、わたしをどんどん裸にした。

涙が止まらなかった。


わたしは今のまんま流されゆるゆる過ごしてる時間なんてない、と。
この先の生き方を、しっかり見定めていかないと、限りある時間はたださらさら流れて、きづくと手元にはかけらさえ残ってないことになるかもしれない。

人生は思い切りと覚悟で道が作られる。


気ばっかり使って、悩まなくていいことばかりで悩んで無為に過ごすのはやめなきゃ。


やりたい、やらせてください、をもっと出せるようにしていく。

お財布の中の紙

渋谷でごはんを食べようと、前にいっておいしかったラーメンやさんに行ったら、なんと潰れてた。
2ヶ月前にオープン記念みたいなのをしてたばっかりなのに。恐るべし、渋谷。

どうしよか迷ってたときにふと思いついた、お財布の中の紙。
ずいぶん前に、雑誌でおいしそうなお店を見つけた時に、いつか役にたつかもよ?といれといたやつ。普段はそんなことしないから、いつも頭の片隅にはその紙切れのことはあったけど、なかなか出番はなく。
二年ほどあいての役立ち。

そのお店はたった20席の、こぢんまりしたお店。
入るとカウンターがあって、気持ちいい音楽が流れてて、ほどよく賑やかで。
立派な大きさのピザやほとんどのおつまみも500円。小さなテーブルにきゅうきゅうお皿が並んで、ビールもおいしくて、思わぬ楽しくておいしいごはんだった。

やっぱり恵比寿はすきだなぁ。

2010-03-23

火曜日のバレエ

今日は初めて、仕事終わりにバレエにいってみた。

ゆうくんは家で風邪ひいてダウンしてるというのに のんきだなあ、わたし、と思いながらも、甘えていくことにした。


もう、お月謝払っていくと決めると、やっと本腰はいったようで
レッスンにいきたくてたまらない。
次のことを考えるとうずうずする。

今日 うれしかったこと。

基本の姿勢で、すっと手をかまえれて、なおかつ いちばんわからなかった指の形が、
ある瞬間をさかいに なぜか自然にできたこと。
あるとき、からだが覚えてくれたみたい。
わかったあとはずっとそれが保たれてたから きっと最初の最初の一段階はクリア。

何度か通うと、顔見知りもできて、
土曜日もいっしょのおばちゃんたちが今日もいらしてて
わたしを見ると 「おはようー」っていいながら にこにこ手振って迎えてくれたりして
いちいち うれしくて にっこにこわらってた。

先生も逐一今日は丁寧に教えて下さって また新しいこと教わったし。

たのしい。すごく。
初めてよかった。


もひとつ気づいたこと。
ウェアはやっぱり一度、きちんと市販品を買ってきてみるべきだな、て。
パンツ、スカート、トップス、レッグウォーマー。
売られているだけの意味はあるはず。
それを実際着てみてこそ、どこをどうしたいかがわかるようになるんだ。
洋服といっしょ。

というわけで、来月、ちょっと今ほしいやつを買いにいっちゃおうかな。

2010-03-22

自由気まま

今日はなんだかちょっといつもとちがった。

話したいことを話したいように、したいことをしたいようにできた気がする。

でも それでちょうどいいくらいなんだとおもった。
そのくらいなかば適当なくらいが ちょうどいいゆとりと遊び分を人とのあいだに生むみたいだった。

なんとなーく、うっすらわかったような気がする。

まずいよー もやもや靄

土曜日から、今日のこと、ただ会社にいくということを考えるだけで、うぅ、となってしまってた。

ときおり、ふわふわ、と眩暈に近いのを感じて、最初はみすごそうとしてたけど、それは いちばんまずいのがやってきてる、と分かってるから。

大学三年生のときのに近い。似てる。

うーっっ
この靄か霞みたいな 薄白くあたま覆ってるの、どっかいけ!

プラスに、プラスに。

いけるかな。

2010-03-21

アームウォーマー

バレエ用のアームウォーマーを作った。

見よう見まねで作ってみたら、意外と身頃はあったほうがいいとわかる。

アームホール下、10センチは欲しい。
セットインスリーブにするならショールカーデっぽいほうがいい。腕動かすと脱げちゃうから。
もしくはラグランにするか。

着丈もちょんちょこりんにするなら、後ろ中心でダーツとるべき。
とらないなら背中まんなか辺りまであるほうが着やすい。

覚え書き。

2010-03-18

生きた瞳

今日 会社の半年に一度の決起集会的な会で、スペシャルゲストとして車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾さんが講演された。
会社と所属契約を結んで、ユニフォームやいろいろを提供している、という縁で。

なんとなく 名前を聞いたことはあるような、でもきちんとは知らなかった方だったけど
数週間前にフィッティングで来社されると聞いた時に、こっそり仕事中にウィキペディアで調べてみた。
ほおー そんな人がいたのか、と思いながら すごく興味があった。
昨日、一日の終わりに、大きなホールに設置されたテニスコートで実際にテニスをする姿を見て、今までの「障がい者スポーツ」への無知がべろんとむかれ、大きな大きな衝撃があった。
だから 今日は朝から楽しみだった。

彼の瞳がすごかった。
一見してひとなつこい笑顔。
なのに、テニス人生を語るその声、言葉、瞳には、たとえようのない凄みがあった。

9歳で脊髄腫瘍を患い、下半身麻痺になってからの人生。
もともとの負けず嫌いさがテニスを上達へとむくむくめきめき導いたそう。
たんたんと、それ以外ないのでは、と思うほど正確で、すべての意味を含んだ 静かで落ち着いた「彼の言葉」で、今までのテニス人生と、彼の生き方を語る。

いったいいくつなんだろう。とふと聞きながらおもった。
見るかぎり25、6歳に見えるけど、こんなに 研ぎすまされ削ぎ落とされ そのくせ押し付けがましさを微塵も感じさせない言葉を、その歳の人から聞けるだろうか。

でも、講演中にふと出た「17年間テニスをしてきて」という言葉に 驚いて 愕然とした。
26歳。

プライベートを口にする彼は、とたんに普通のおとこのこ、という感じに ほわっとした空気をまとったけど、
テニスの話、そこへ懸けてきた想いを語りはじめるとがらりと雰囲気が変わるのは ただただ驚くしかなかった。

あんなに 直で人のこころに言葉を届けれる人は、そうそういない。

いらないものを削ぎ落とし、装飾のない、真の美しさだけを宿し、どっしりとたつ水晶のようだと思った。
ときおり陽の光を浴びてきらりと輝く。
その眩しさに 全身が震えそうなほど感動させられる。

強い人、というのは彼のような人のことをいうんだとおもった。

自信というのは 人を強くする。
ただおごるのではなく、「◯◯したい」ではなく「◯◯する」と自分で自分にある意味負荷をかけ、そうするために磨いていく。
がつがつの体育会系のやりかたではなく、自分自身との対話。
静けさと朗らかさのどちらも纏う彼から聞くからこそ 説得力のある言葉だった。


わたしは まず おどおどをやめないとな。
焦る必要はない。
あんまり自分のこと卑下して 嫌いになるばっかりじゃ、なんにも好転していかないんだな。
きっと。

2010-03-16

余裕

ふざける余裕、笑う余裕、許し、包む余裕。

ぎちぎち音がしそうなわたし、気を楽に。
ほがらかに。

わたしはそんなに守りにはいらないといけないようなものには、別にさらされちゃいないんだから。
あけっぴろげが気持ちいいんだから。

2010-03-13

バームクーヘン

質朴なあじ

お届けもの

なんとなんと、突然こんこんとお届けもの。

ホワイトデイのおくりもの。

近江屋洋菓子店のバームクーヘン!
なにからなにまでかわいすぎる!

2010-03-11

会社って

会社勤めでの 人間関係って、ほかのどれとも違う、独特なものがあるなとおもう。

しいていえば 性質は高校に近い。

強い人、目立つ人を中心に群れがつくられ、おとなしい人は存在を霞のように薄くされる。

大学に入ったとき、誰もがひとりひとり独立独歩、多少のかわりものも変わり者ともされず、みな好き好きそれぞれ生きてて、色とりどりの粒がぱぁっと広がってる、そんな感じがしてた。
高校での日々はせまくてぎちぎちで、息が詰まる思いをしてたから、突然すこーんと天井が高くて風通しのいい空間が目の前に広がったみたいなギャップに すごくびっくりして、すごくすごくうれしくて、やっと手足がうんと伸ばせる気がしたんだった。


会社は、二歩戻って高校みたい。
女子らしい感じ。
もっと大人っておとななんじゃないかと思ってたけどな。

2010-03-09

盛りだくさんな1日

朝10時からドレスの試着。
前の日は女子会で私は赤坂見附に泊まってたから、ひさしぶりにゆうくんと待ち合わせ。
9:40、表参道みずほ銀行前。
アンデルセンで小さなパンを朝ごはんに買って、歩きながら食べる。

試着は、担当のおばちゃんが不思議すぎて、見えたような見てないような変な感じで終わったけど、ドレスの質とデザイン自体は文句なく素敵なものが多かった。

終わってお店を出ると1時前。

一瞬迷ったけど、でもやっぱりせっかくそのつもりでいたし、と、電車を乗り継ぎ、金沢八景へ。

月曜日くらいにゆうくんが「ひさしぶりに、おいしいもの食べにどっか行きたいねぇ」って言ってくれてから 毎日いろんなものみて探した末に見つけたお寿司屋さん。
都内から近すぎず遠すぎずの、初めての駅。
あいにくの冷たい雨で、空も海も薄暗く霞んでいたけど、晴れていればとても風光明媚だろう場所だった。
目的地の駅を降りて橋を渡るとすぐ目の前に、島寿司発見。

3時前の遅めのお昼ご飯。
二人で風変わりな名前の、16貫プラスたまご、あら汁おかわり自由のものを注文した。
評判は聞いていたけど、想像以上に大きなまな板にたくさんのお寿司が出てきて、しばらく二人で見惚れた。食べるのがもったいないくらいの見事さ。

ひとつひとつ、魚を食べてる!っていう満足感のあるしっかりしたボリューム。
あら汁もいろんな具が入ってて、冷えた体に染み込むように、とてもとてもおいしかった。


どこかいこうにも寒いし雨だし、お店を出ると、すぐまた来た道を帰り道。
おなかがいっぱいで、電車の座席がぽかぽかで、一気にきもちよくなって、横浜までぐっすり眠った。

ねぼけまなこのぽわぽわの頭で横浜につく。
「映画、みにいく?」とゆうくん。
実はお寿司を食べながら、今日は金沢八景をうろうろするより映画とか観たいなぁ、でもな、六本木とかここから考えたら果てしなくいきなり都会で 遠すぎるもんなぁ、じゃあビデオ借りて帰っておうちでみる?でもせっかくだから映画館がいいなぁ…と、しゅんっと瞬間的に思ってたから、ゆうくんに言われたとき、あんまりびっくりしてぽかんとなった。

行き先をすぐに六本木に変えて、ずっと観たかったアバターを観に六本木ヒルズへ。

ついたのは5時過ぎ。
6:20からの回のチケットを買い、しばらくの間青山ブックセンターやアディダスショップを見て用事を済ませた。

アバターはそもそも3Dを体験したくて観たかったんだけど、見終わってみると、自分でも驚くほど、夢から醒めれないような、魔法をかけられたような、あの世界に引き込まれてしばらく何が現実で何が仮想世界かわからない感覚に陥ってた。
勧善懲悪のヒーローものがこんなにも気持ち良く、こんなにも魅力的に感じるなんて。

よく考えれば少し古く感じる風景描写や戦闘機でも、そんなことはおいといて。
あんな景色が頭の中に浮かんでいることが私には信じられない。
きっとたくさんの映画や漫画やアニメや旅した風景を綿密に組み立ててるんだろう。
それらすべての「ひとりの人の頭の中にだけ描かれていた景色」をこんなふうに人を感動させうるだけの映像に作り上げる、しかも多くの人の力を動かして。
その能力は計り知れない。あんな大御所になにを、という感じだけど。

人に自分の中の世界を、考えを、思いを伝えて、形にすることがなんと難しいことか。
ただ思いが強いだけでは伝わらない。
伝えるための、そして「いい」と納得させるための確固たる信念や裏打ちする資料や経験がなければ、ただの夢物語を語るにすぎない。


アバターの景色が目に焼き付いて離れない。
映画が始まった瞬間にぶわっと湧いた感嘆の念があまりに強すぎて。

とてもいい映画だった。

そしてとても有意義で中身の濃い1日だった。

2010-03-07

おやすみらしい

お昼過ぎからのんびりお料理。
おやすみらしくてうれしい。

たくさん細かく玉ねぎをみじん切り。
野菜をたくさん切って、丁寧に炒めて、トマトとぐつぐつ煮込み中。

あったかい台所。

今日はちゃんと資料整理しよう。

2010-03-04

春の味と匂い

今日 今年初めて沈丁花の香りがした。

深く深く吸い込んで、肺のすみずみにまで 行き渡らせたい春の匂い。
無条件にうれしくなる匂い。

秋の金木犀と春の沈丁花の香りは なんか特別なちからがある。


晩ごはんの小鉢は、春の味。

春キャベツの韓国風コールスロー、絹さやと蒸し鶏のごま味噌あえ。
おまけは京風出汁巻たまご。


会社の新しい携帯、アイフォンに辟易する毎日。
いつか これを使いこなせる日はくるのか??