くうきのいろ: 201007

2010-07-31

だいすきなまち 倉敷

神戸でブランチでパンをたべ、
両親に4種類がぎゅっと一斤につまった食パンと試食しておいしかったチーズのパンをおみやげに買って、
新幹線で岡山へ。

ひさしぶりの新幹線。
流れていく景色の中に だんだんあおあおとした田んぼが見えはじめると すうっとからだから力が抜けていく。

迎えに来てくれたお父さん。
うちにつくと、「おかえりー」と満面の笑みのお母さんがお出迎え。
挽きたての豆のアイスコーヒーと、今が一番旬の清水白を食べながら4人でくつろいだ。

ゆうくんのリクエストにより、倉敷美観地区へ。

帰省のたびになぜかいきたくなっていく。
のに、何度いっても毎回あたらしくおもしろい。
ああ、かえってきた、とおもう。

一緒にまわると 見慣れた風景がまた違う見え方で あらためて好きなまちをみてた。

こここそ わたしのまちだと思う場所。
なんだか誇らしくて あっちもこっちも、とたくさんあるいてわたしが好きなところを全部みてもらいたくて 
好きなルートでくまなく一緒に歩いてまわった。 


なんだかわらってしまう、交通安全の看板。


こどものころから いつかは入ってみたい、とおもってる喫茶店。
ここの子かな?パフェとカレーの絵が描かれていて すごくかわいかった。



いちばんいい場所。
美観地区を一本おくに入った通り。
古い家屋が 静かに この土地そのままの自然さで立ち並んでいます。
旅館や 酒造や 小さな雑貨屋さんが 背伸びすることなく やさしくそこにある。
観光地の商売っけはない。
日々の暮らしと営みのくうきのなかで はぐくまれていく町並み。


時には味があるのかもしれない、と思わせるような 古本屋さん、「蟲文庫」。
ここの店主の田中美穂さんは苔の研究でも有名。
お店の中におかれているすべてのものが「あるべくしてそこに在る」と思ってしまうほど、
隅々まで大事に手がかけられているような とても気持ちのいい空間。


てくてくたくさん歩いた。

「ほんまにいいまちやなあ」のことばに ほくほく嬉しくなった。
そうなんよーっとむんっと胸をはりたい気持ち。



晩ごはんはおかあさんのテーブルいっぱいのごちそうがならんだ。
4人でたくさんたくさん食べ、ビールもたくさん飲んで、たくさん話して、
最高にのんびりした 楽しい楽しい夜でした。

すきな街 神戸

好きな街がある、ってすごくいい。

神戸は 地元の倉敷の次に こころから好きな街。

東京には何年住んでてもどこか からだのどこかが馴染みきれない感覚が抜けないけれど
神戸はいつも 降り立った瞬間から するするーっとお互いが歩み寄って
空気とからだの輪郭の差がなくなるような感覚になる。


Boulangerie comme chinois(ブーランジェリー コム・シノワ)
ここは今年の始めに神戸を訪れたときから毎回通ってるパン屋さん。
クロワッサンが ほんとうに衝撃的で、それから毎回クロワッサンを食べてる気がするなあ。
全部 美味しい野菜やくだものがふんだんに使われて、いいものだけを使って丁寧に仕込まれた感じのするパンばかり。
全種類制覇をいつかしたい。

神戸に どなたかいった際にはぜひ。

この日はふたりで6種類をはんぶんこして食べました。

2010-07-30

3回目の神戸

結婚式2回目の打ち合わせで神戸へ。

お昼前について どこにいこっか、と もう見飽きたくらいのことりっぷをひらいてみる。
ぱっと目に入ったタイ料理のお店にいきました。

平日だからか、ランチだというのに私たちの他に2組くらいの がらんとした店内。
でも メニューにはわくわくするくらいたくさんのランチメニューがあって あれかなーこれかなーと悩む。


選んだのは グリーンカレーのランチセット。

お野菜いっぱいのグリーンカレー、からーいサラダ、トムヤムクン、タピオカがセットになってて大満足でした。



打ち合わせもスムーズにいき、
ちょっと初めてプランナーさんとも打ち解けれたかも、という感触あり。

北野の道は 山の夏休みの夕方のにおいがした。

2010-07-25

「あいまいの国」かわいいおんなのこたちの国



聖ちゃんがバイトしてたカフェで知り合った、ダンサーの女の子、
望月美里ちゃんの出演する舞台を見にいってきました。

このダンスをみて、
ああ わたしはまだまだまだまだ 知らない世界がたくさんある、とおもった。

知ってる「コンテンポラリーダンス」とは ひと味ちがった。

身体の表現、というポイントだけにフォーカスしてつくられてるんではなく、
タイトルのとおり「あいまいの国」だった。特に「国」のところ。
現実の延長線上というより、あの時間、あの場所は、まるで絵本の中か映画の中のような、
現実とは違う空気、言葉、色、味、感覚を持った異空間だった。

ひとつひとつはもやもやと散らばってたりするのに
観る側には 感覚の奥のほう 一点で結ばれて像になって残っている。

ものすごく きゅんきゅんするほど「女の子」の世界なのに
ただのかわいいで終わらない、もっとみたい、が強く残る舞台だった。


衣装もヘアメイクも音楽もなにもかもかわいくて おしゃれで、
なのにうすっぺらさなんてみじんもなかった。

ふくよかな感じ。

出演されてるダンサーの方たちが みな ほんとうにほんとうに楽しそうで
ほんとうにかわいくてきれいで 何度もうっとりみとれた。



合間にせいちゃんと話をして、
やっと 自分の身体の下の地に足をつけて、自分の足で踏みしめて蹴り出そう、という勇気がわいた。

新しい素敵な人とも出会えたし、
ふわっふわ ふかふかの夜でした。

2010-07-24

今年の神楽坂

毎年「ああ 今年も夏がきた」と思うひとつの行事、神楽坂の阿波踊り。

今年は 5月にアサキの知り合いに「だむだん連」の人がいてお誘いいただいて
ここ数年の夢叶うか?とおもってたけど、結局練習に参加できなかった。
残念だったけど、今年はひと味 ちがった気持ちでお祭りを見にいきました。

アサキ含め 知り合いが出るとおもうと、
なんだか楽しみ倍増で。

年に一度の浴衣をいそいそ 何度か帯をやりなおして着付け、
夕暮れの中 下駄をならしてでかけました。

飯田橋を駅をでて、神楽坂に向かい合った瞬間、
あ!!と 突然 もうそこに、探すつもりでいた「だむだん連」の衣装を纏った人たちの群れが。

アサキ アサキ と目で探しながら坂をのぼっていくと
ちょこんと狐のお面を頭に乗せて 一生懸命踊ってる姿 発見。

思わず アサキー!!とさけびたくなったけど ぐっとこらえて 坂をのぼって追いかけました。

折り返し地点をすぎ、坂の向こうからのぼってくるところをまた追いかけて
ついに横にきたとき 声をかけると にひーっといつもの笑顔で「おお」というアサキ。
すっごいかわいくて きゅんとした。


人のからだが輝くようなエネルギーで満ちていて
今年の阿波踊りも すごくよかった!
来年こそは。


やっぱり夜にデジカメは弱いなあ。ぶれぶれだわ。

2010-07-22

きゅんとするクッキー

お誕生日に仲のいい生産部の女の子、すーさんがくれました

かわいすぎて なかなか食べられない!


けど 今日はたべちゃおう、かな

わたしにみえるものと景色







はさみでかたちをつくり
一枚一枚丁寧に染め
手の中に花を咲かせていく

なんで これがすきなんだろう

なにをしてるときよりも
こころが平らで まっさらになる。

ひとりごと

なんだか今日は元気がありません。

おなかがいたいからかなあ。

せっかくのお誘いもことわってしまいました。
もったいないー


わたしは人との間に壁をつくりやすいんだろうな。
過ごしてきた年月は 人との距離を縮める時間とイコールじゃないみたいだ。

2010-07-19

今日はカレー

会社の先輩にどっさり 4冊も借りたカレーの本。
どのレシピにしようか、あっちの本こっちの本を見比べて、一番まずは基本のところから。
昨日 いろいろスパイスや材料を買い込んできて
今日は朝から下準備をして、辛めのチキンカレーをつくりました。

粗みじん切りにしたたまねぎを クミンシードと炒めます。
クミンシードのいいにおい。



今日は根気づよく 飴色まで。
片手で本を読みながら じっくりじっくり1時間近くいためました。



トマトを投入。



トマトの水分とぶまで炒めたら、ココナッツミルクを入れて。



鶏手羽元、赤唐辛子、スープストックを加えて ことことことこと。



レッドペッパー



約半日 キッチンはあっつく わたしも汗だくになりながら
でもほんとたのしかった。

ピクルスとビールでいただきました。

2010-07-18

おやすみってすてき

ひさしぶりーな ふたりそろって3連休の今週末。

金曜日の夜 ゆうくんが早めに帰ってきてくれたから
金曜ロードショーのハウルの動く城を一緒にみながら ばんごはん。
テレビをみながら 一緒に晩ごはん、しかも平日に、なんて めったにないことで
それだけで すっごくたのしかった。

見終わってから 土曜日ドレスショップに持っていく、
ドレス用のヘッドドレスを仕上げにかかった。

全然おいついてなくて、茎もあじさいもつくらないといけない量に
ものすごくひるんだ。
でも ちょっと気持ちをいれかえて、ばばっと集中して仕上げることに。

あじさいの難関なこと。
ひとつひとつ 染め、花心を通してはボンドでとめていく。

始めは もう今日ムリ、と諦めかけてたけど
やっぱり作り出すと楽しくて 夜中の2時半までかかったけど 最後まで一気に仕上げた。


土曜日、ドレスショップにて 小物合わせ。
前の晩に作ったヘッドドレスをはじめてつけてみる。

よかった!うまくいってたので 仕上げます。

2010-07-16

すばらしい贈り物

まちに待ったお母さんからの荷物。毎日ポストを開けてはまだかなまだかなとまっていたら。
今日。

きていました。

見た瞬間、わくわくして、
いそいそがさがさ包みをあけると
中から本が!

瀬戸内国際芸術祭の本。

中身はまだじっくりよんでないけど、
とりあえず あまりに嬉しくて電話しました。

お父さんがでて、
早口でありがとうと感動を言いまくる私に笑いながら
母さんそれ知って、わざわざイオンまで買いに行ったんよ、と
おしえてくれました。

じぃんとした。

あ!と思って わざわざでかけてくれたこと。

最近あんまり電話もメールも元気なさそうで
心配してる中、私のためにでかけて買って送ってくれた優しさに胸がきゅっとなりました。

2010-07-13

28回目のお誕生日

今晩は ゆうくんといつものお店、お功楽やへ。
お祝いをしてもらいました。

大きな紙袋を持って 電車から降りてきたゆうくん。

ごはんはもちろんいつも通りとてもおいしかったけど
そのあとのケーキをとても楽しみにしていました。

11時をすぎ
そろそろ帰ろうか、と思っていたころ
一斉にお店の中の電気が消え、
普段は寡黙なお店のマスターが
思いもかけないほどの大きな声で はっきりと
お誕生日おめでとうの歌をうたいながら「ハッピバースデー ディア さなえちゃーん」と
ろうそくが3本たったケーキをもってきてくださいました。

それは ゆうくんが お昼休みの合間を縫って予約して買ってきてくれたケーキ。

生クリームの上に ふんだんにフルーツがかざられた、
ひそっとしながらも とてもとても綺麗なケーキでした。



マスターが これをみなさんにふるまってもいいですか、と
切り分けて お店にいた他のお客さんにも振舞いました。


ケーキは生クリームの甘さより フルーツの甘さが勝ってるような
さっぱりとしていて どれだけでも食べれそうなくらい おいしいケーキでした。


できれば もう少したくさん食べたかったけど、
生まれて初めての感じのお誕生日は
こぢんまりと ほんわりと 楽しい あたたかい一日でした。

ありがとう。

2010-07-11

2010-07-08

根津へ。心地いい夜。

りっちゃんのお誘いで
根津にあるgallery okarina Bへいってきました。

絶対にすきだから、というお墨付き通り、ほんとにすてきな空間だった。

壁には数えきれないほどのかわいらしい小物がひっそり飾られていて、天井からもたくさんの いろんなモチーフのモビールがさがって ふわふわ風に揺られてた。


オーナーのりんさんの記憶と想いのかけらがちりばめられて そこかしこに息づいて、静かに見守ってるみたいな、安らかな空間だった。

ひとつひとつ飾られてるものを見ると、ふわっと私の作りたいもののイメージがかたちになって見えた。


ライブも このお店にぴったりの、ほろほろこぼれるような音が たのしくて軽やかで ぱちんと弾けるような音楽でした。
思いがけず、お誕生日のお祝いの歌をうたってもらって、初めて今年のお誕生日が輪郭をもった。


ぜんぜん話したりなくて、選ぶより決めろで入ったお店は赤提灯の焼鳥屋。

30分ほどでとうてい話しきれるようなものでもなく、ひとまず、とりあえず、ひさしぶりをお祝いして、次に会うのを約束してお別れしました。

りっちゃんの纏う空気がすごく透明で、じんわりあたたかな熱を発してて、一年の間に起きたであろう変化の濃さと大きさを実感した。

ふんわりやわらかかった。
うれしくなった。すごく。

2010-07-04

おとうさんと焼き肉

怒濤の移動をおえた父さんと 川崎でまちあわせ。

おとうさんとみいとしんごとゆうくんと5人。

京急川崎の駅ビルの中、
レストランフロアの6階につき、ぐるりと見渡し、「どこにする?」と。

そこでさすがのおとうさん。
「なににする?」ときくと「ん?なんでもええで」といってたと思ったら
みんなが決めきれない空気だと悟ったのか
ぱっと目に入った焼き肉やさんをみて
「よし、焼き肉にしようか。食べれるだろう?よし、入ろう」と 一瞬の決断。
「はい!」とひとつ返事で 足を向ける私とみい。
なんか おもしろかった。
「これこれ、とうさんだ」と。
気持ちよかった。

ひさしぶりの焼き肉。
何ヶ月ぶり、というか、何年ぶり?

注文も おとうさんにまかせた。
端からばあーっと頼んでいく感じ。
きもちよかった。

甘えてるなあ とおもったけど、
思いっきり甘えようともおもった。

お肉、全部おいしかった。
上カルビが特に。

たくさん焼いて たくさん食べた。

お父さんの話に耳を傾けて、あれこれみんなそれぞれ話して、
なんか これは初めての感じだな、とおもった。
前回新橋であったときは みんなが緊張してて、けっこうしんとする場面も多かったのに。
誰かがなにかを言えば みんなで笑い、また誰かがなにかをいい。
団らん、って感じだった。

懐のおおきなお父さん。
どっしり構えて みんなを包み込んでくれてた。
にこにこ笑って。

すごい父さんだなあ、とまたおもった。

とうさんとみいと。

帰って 十和田のおみやげの丸ごと林檎を半分こして食べた。
甘酸っぱくて じわっと果汁がでてきて きゅうっとおいしかった。

2010-07-03

ゆるゆる

土曜日。
大好きな一日。

今朝は 朝からゆうくんは早起きして髪をきりに白金台まで。
わたしは一週間ぶりのバレエへ。

バレエから帰ってきて ゆうくんと恵比寿で待ち合わせをして
いつものPILE CAFEへ。

今日のランチは モッツァレラチーズとバジルのスパゲッティ。
ほかの2つ含め 3択のなかから ふたりともスパゲッティを選んで ゆっくり向かい合って食べました。


よく学生のとき 半分がお休みになるとよくここにランチを食べにきてたから
ソファに座るだけで懐かしくなる。

美術館にいこうか、とか、公園にいこうか、とか話してたけど
結局食べ終わると3時をすぎてた。
のんびり写真美術館のミュージアムショップへいき、ぐるりと一回りをして、
アトレの中の有鱗堂にいってゆーっくりと本を選びました。

わたしは 小川洋子さんの「偶然の祝福」。
博士の数式しか 彼女の本は読んでないから、ちょっと手を付けてみようかと。


夜はいつものところで ビールと日本酒をのみました。
海藻と海葡萄のサラダ、キンキの煮付け、舞茸とエリンギの天ぷら、クロムツのお刺身、カリカリチーズちぢみ、チーズ揚げを頼んで。

ほんやりとした 楽しい一日でした。