くうきのいろ: 2009-08-31

2009-08-31

あたらしいことって

土日をゆったりと 時間のつぶつぶをかみしめて
わたしのほんとのペースでなんにもむりなく からだとこころを休ませて、
家の床に掃除機をかけて すみっこまで拭いたり、
洗濯物を丁寧に洗って干して ふかふかにしたり、
一週間のお弁当用に常備菜をつくったり、
そんなふうに過ごして 満たんに貯めて 月曜日をむかえても、
やっぱりどうしても ちょっとやられる。

「新しいこと」がなんでわたしにはたまっていかないのかなあ、って。

新しいものばかりじゃなくても
「わたしはこれは誰にも負けない」っていうことが
なんて少ないんだろう、と。

ぜんぶ なんだか中途半端な気がする。
「詳しい」じゃなく、ただ「知ってる」だけで自分の目やからだで思いがこもった体験じゃない。

わたしは わりと たんたんと
日々のルーティンをこなすことばかりに注力してる気がする。

きらいじゃない。
好きな本を何度も何度も読んだり、
好きな曲ばかり何度も何度も聴いたり、
たべものも好きなものを作ったりする この性質は。
でも、広がらなさすぎる気がする。

守るばっかりじゃなく、
もっと ふわぁっとゆるく 身を委ねて
おもしろい!って思ったものには飛びついてみる、とかしてもいい気がする。

暗く 沈むなんて そんなことはしたくないから
吹く風やくる波に乗ってみるくらいのゆったりした気持ちでいたい。

わたしの どうしようもない、染み付いた性質はそれでいいから
それだけ、にならないようにしたいな。

とくべつ感

今日は朝、突如、ラーメンが食べたくなった。
ラーメンなんて、一番今まで興味なかった食べ物なのに、
北海道で食べた感動的な塩ラーメン以来、
「もしかしたらおいしいラーメンは美味しいのかも。」と むくむく興味が湧いてきてた。

今朝はそれがぽん、っと外に出てきた感じで、
気づいたら「ラーメン食べたい気がする」と口にしてた。

簡単な格好で 涼しい風の中、自転車をこいで東十条のラーメンやさんへ。
「ラーメン食べにいく」っていうことばがなんだか新鮮で、何度もこころの中で反芻してみては、その響きにくすぐったくなった。

ラーメンはもやしがたっぷりで、鰹だしでおいしかった。
やっぱりラーメン屋の雰囲気に慣れず、入って出るまでずっと気持ちがおどおどしてたけど。


帰り道、昼間の活気溢れる十条商店街を通り、
今年初物の秋刀魚をついに買う。
ぷりっとして、おっきなのを二本。
おばちゃんが親切に保冷用の氷を入れてくれて、小さな会話を聞いて気遣ってくれたことに嬉しくなった。

今日は月末だからと
ちょっと思い立って駅前のケーキ屋さんへ。
フルーツミルクレープとレモン風味のレアチーズパイをひとつずつ。
そっと平行に持つケーキの箱がとくべつ感たっぷりでわくわくした。


夜ごはんは念願の焼き秋刀魚。
大根おろしはぴりぴりするほど辛かったけど、
秋だなぁーと噛み締めた。美味しかった。


ケーキも、しばらくしてから、
きちんとクロスをひいて
コーヒーも煎れてたべた。
すこしのことで
とくべつ感が増す。

毎日はこうやって
ちょっとずつのしあわせでできあがっていく。