くうきのいろ: 2010-08-01

2010-08-01

ままかり釣り

お父さんから電話をもらったときから 楽しみにしてた ままかり釣り。

何年も前から ゆうくんと一緒に釣りにいこう、というのを憶えててくれて
楽しみにしててくれたんだなあとおもうと じんとうれしかった。


朝4時半にがんばっておきて、5時に出発。
玉島港へ。

ねむすぎて 気を抜くと立って寝てしまいそうだったけど、
夜明けの景色は圧巻だった。





仕掛けをゆうくんが準備してくれて、
糸の先につけられた小さなかごに餌のあみをいれて 糸を垂らすと
とたんに手元にぶるぶるぶるっという感触。
眠い頭で「おやぁ?」と思ってると ゆうくんが「引いてる!」と。
垂らしたばかりの糸を巻き上げると そこにはぴちぴち体を反らせている きらきら光るままかりが!
あんまりはやくて 何が起こったのかわからないくらい。

もう一度 かごにあみをいれて糸を垂らすと またもや ぶるぶるぶる!
吊りはじめてものの数分で もう3匹釣れてしまってました。

トイレにいってたお父さん、帰ってきてすでにクーラーボックスに入ってるのをみて びっくり。


それからはなんの奇跡なのか、なぜか 超初心者のわたしの竿だけ ぶるぶるぶる。
「つれたー」
「またつれたー!」
気づくと たぶん20匹くらいはわたしが釣ってた。
途中から 自分で餌もつけれるようになったし、釣り上げたままかりを針からはずせるようになったし。

手のひらのなかで ぴちぴちぴちぴちはねる 筋肉質なあの質感。
厚さも形も、自分の手の中で感じると、もう忘れることできないな。
すっと手の中に感触を思い出すことができる。
お店で魚を買ってるだけでは決して得られない感覚。
はじめて、ゆうくんの気持ちがわかった気がした。

糸を垂らしてると、くさいし安っぽいことばだけど『地球と対話してる』ということばがいちばんしっくりくるかんじがした。
波の動き、水の流れ、ときどきこつんとあたる海底の感触と、そこに泳ぐさかなの動きを推測して感じる感覚。
ただの一本の竿とそこから垂れる糸はわたしの感覚そのもので、
ただその一点で この地球とつながって お互いに感じあってる、そんな感じがしました。



おだやかで心落ち着く すこやかな瀬戸内の景色。


3時間弱で 40匹ちかくを釣り上げて うちにかえりました。
おかあさんが手早くそのうちのいくつかを 朝ごはんに、お刺身と焼き魚にしてくれた。
お刺身ははじめてたべたけど、ぷりっとみっちりしっかりした身は味濃くて とてもおいしかった。

朝ごはんをたべて ゆるゆるお昼寝をしたりビデオをみたりしてすごし
お昼ごはんには大好きなままかりの唐揚げを作ってくれた。
すっごくおいしかった!やっぱりままかりは唐揚げが一番おいしい。


ぎゅうっとたのしすぎる時間を詰め込んだ、
これ以上ないくらいの3日間でした。


飛行機に乗る通路が、今日は全部カーテンがなく、
乗る直前までふたりでデッキのお父さんとお母さんにたくさんたくさん手を振った。