くうきのいろ: 2010-03-09

2010-03-09

盛りだくさんな1日

朝10時からドレスの試着。
前の日は女子会で私は赤坂見附に泊まってたから、ひさしぶりにゆうくんと待ち合わせ。
9:40、表参道みずほ銀行前。
アンデルセンで小さなパンを朝ごはんに買って、歩きながら食べる。

試着は、担当のおばちゃんが不思議すぎて、見えたような見てないような変な感じで終わったけど、ドレスの質とデザイン自体は文句なく素敵なものが多かった。

終わってお店を出ると1時前。

一瞬迷ったけど、でもやっぱりせっかくそのつもりでいたし、と、電車を乗り継ぎ、金沢八景へ。

月曜日くらいにゆうくんが「ひさしぶりに、おいしいもの食べにどっか行きたいねぇ」って言ってくれてから 毎日いろんなものみて探した末に見つけたお寿司屋さん。
都内から近すぎず遠すぎずの、初めての駅。
あいにくの冷たい雨で、空も海も薄暗く霞んでいたけど、晴れていればとても風光明媚だろう場所だった。
目的地の駅を降りて橋を渡るとすぐ目の前に、島寿司発見。

3時前の遅めのお昼ご飯。
二人で風変わりな名前の、16貫プラスたまご、あら汁おかわり自由のものを注文した。
評判は聞いていたけど、想像以上に大きなまな板にたくさんのお寿司が出てきて、しばらく二人で見惚れた。食べるのがもったいないくらいの見事さ。

ひとつひとつ、魚を食べてる!っていう満足感のあるしっかりしたボリューム。
あら汁もいろんな具が入ってて、冷えた体に染み込むように、とてもとてもおいしかった。


どこかいこうにも寒いし雨だし、お店を出ると、すぐまた来た道を帰り道。
おなかがいっぱいで、電車の座席がぽかぽかで、一気にきもちよくなって、横浜までぐっすり眠った。

ねぼけまなこのぽわぽわの頭で横浜につく。
「映画、みにいく?」とゆうくん。
実はお寿司を食べながら、今日は金沢八景をうろうろするより映画とか観たいなぁ、でもな、六本木とかここから考えたら果てしなくいきなり都会で 遠すぎるもんなぁ、じゃあビデオ借りて帰っておうちでみる?でもせっかくだから映画館がいいなぁ…と、しゅんっと瞬間的に思ってたから、ゆうくんに言われたとき、あんまりびっくりしてぽかんとなった。

行き先をすぐに六本木に変えて、ずっと観たかったアバターを観に六本木ヒルズへ。

ついたのは5時過ぎ。
6:20からの回のチケットを買い、しばらくの間青山ブックセンターやアディダスショップを見て用事を済ませた。

アバターはそもそも3Dを体験したくて観たかったんだけど、見終わってみると、自分でも驚くほど、夢から醒めれないような、魔法をかけられたような、あの世界に引き込まれてしばらく何が現実で何が仮想世界かわからない感覚に陥ってた。
勧善懲悪のヒーローものがこんなにも気持ち良く、こんなにも魅力的に感じるなんて。

よく考えれば少し古く感じる風景描写や戦闘機でも、そんなことはおいといて。
あんな景色が頭の中に浮かんでいることが私には信じられない。
きっとたくさんの映画や漫画やアニメや旅した風景を綿密に組み立ててるんだろう。
それらすべての「ひとりの人の頭の中にだけ描かれていた景色」をこんなふうに人を感動させうるだけの映像に作り上げる、しかも多くの人の力を動かして。
その能力は計り知れない。あんな大御所になにを、という感じだけど。

人に自分の中の世界を、考えを、思いを伝えて、形にすることがなんと難しいことか。
ただ思いが強いだけでは伝わらない。
伝えるための、そして「いい」と納得させるための確固たる信念や裏打ちする資料や経験がなければ、ただの夢物語を語るにすぎない。


アバターの景色が目に焼き付いて離れない。
映画が始まった瞬間にぶわっと湧いた感嘆の念があまりに強すぎて。

とてもいい映画だった。

そしてとても有意義で中身の濃い1日だった。