くうきのいろ: 2009-11-03

2009-11-03

電車の先頭車両から

今日は、おやすみで、せっかくだから!ともう早々にきりあげて、全部明日にまわして、会社をでた。

休日出勤の唯一いいのは、行き帰りの電車がすいてること。

いつもの先頭車両から、いつもは見えない景色がみえて運転手気分が味わえる。

知らなかった。
地下鉄の駅と駅の間の線路は谷になってて、駅がくるたびに ひゅうんとジェットコースターが降下する山に登るみたいに登る。
体感できないくらいなのに、視覚的にはしっかりと急な坂。不思議。

所々しかライトがない真っ暗の線路を数分走ると、突然 さぁっと山の上に駅が現れる。

なんだか 遊園地の、座席が映像に合わせて動く、あの乗り物に乗ってる気分になってくる。


電車の運転手もした従兄弟のせいじくんは、こんな景色が日常だったのかな。

飛行機のパイロットなんて、一部の人しか見られない景色が毎日の景色なんだろうし、人生 それだけで その分 他の人より幅が広い気がする。


と 思ったけど
なにも 電車の運転手やパイロットだけじゃなくても、すべての人 一人一人に、その人だけしか持ってない「日常の景色」があるんだ、ときづいた。

すべての人に。

その景色は自分にもあるけど 自分には特別じゃないから つい人のがすごく特別に思えて羨ましかったりするんだ。


こどもみたいな気持ちで電車に乗ってたのに、意外なとこにいきついた。

早くかえるっていい。