土曜日。
待ちに待ってたホフェッシュ・シェクターを観に
彩の国さいたま芸術劇場へ。
「Political Mother」
1時間15分。
ホフェッシュ・シェクターの、
本当は収まることができない ふつふつぼこぼこ湧いてる若いエネルギーが
あっちやこっちにぶつかって けんかしてるみたいだった。
蓋をどかんどかん中から蹴ってる力を むりやり上から閉じちゃったみたいだった。
ひとつひとつの瞬間は このうえなく きらびやかで
前のめりになってないと耐えられないくらい ぐいぐい舞台にひっぱる力で満ちていた。
ホフェッシュ・シェクターの あの上半身の雄弁さと、下半身の安定さ。
あの人と、もう一人、かおりさんのお友達という坊主頭の女の人のまわりだけ
空気が伸びたり縮んだり、軽くなったり重くなったり。
これを「空間を作る」というのか、と かーんと頭を射抜かれた気がした。
今度は削ぎ落とされたあの人を見てみたい。
あの手先から溢れる光と空気のふくらみを感じられてよかった。