行ったことはないけれど、イメージの中のポーランドは、いつも曇り空で石造りの建物がならび、郊外には葡萄畑が広々と広がる異国だ。
その国の色合いは、その土地の地形、空や気候、草花、建物、食べ物による、と、昔色彩の勉強をしてたときに本で読んだのを思い出した。
深みのある 赤やオレンジ、黄色、海の底のような群青色、水色、そこに差されるはっと目の覚めるようなピンク。
すべての色が こっくりと深く重め。
びっしりと重ね 埋め尽くされたモチーフ。
うけとった昨日、もうひろみはこの異国の土地に帰っていったのか、と思うと、とても不思議なきもちになった。
このコースターを広げると、見知らぬ土地の、積み重なり編みあげられた空気がふぅっと濃厚な風となって、わたしのあたまの中に景色を描く。