くうきのいろ: 201008

2010-08-27

昼下がりの原美術館にて

お友達が出演する、「BLANK MUSEUM 」へ。

音に身をまかせ
原っぱを 全力でかけまわり とびはねる6人。

ときが ぐわんとゆらいだ気がした。

2010-08-25

みつけた!

昨日 はじめて履いた、ずっと欲しかったバレエシューズ。

Chacottの「ストレッチバレエシューズ」。


まわしものでもなんでもないけれど
ほんとに 書いてある通りの動きをしてくれる、すごいバレエシューズです。

ぴったり吸い付くようにフィットして
指の先の動きまで きちんと指に沿って動いてくれるから 足先までとても綺麗にみえる。
なにより 動きやすい。

どんどん伸ばしたくなるし、どんどん飛んでみたくなる。


やっぱり ウェアやシューズって大事だ。
衣装って大事だ。

2010-08-24

開く脚

「開く脚」ということばは バレエを始めて 初めて知ったことば。

レッスンに通いはじめて数回目のとき
片足をバーにかけてのストレッチをしているとき、私の軸足をみて
先生が「もしかしたら 開く脚なのかもしれない」と言った、そのことばがずっと頭に残ってた。

『開く脚』要は、脚の付け根から くわっと外側を向けることができる脚のつくり、ということ。
「もしかしたら」と言われたことが なんだかいつのまにかすごく気持ちの力になっていて
毎日のストレッチのときにも 脚を根元から開くようにと心掛けてきた。


レッスンに行くのは 2週間ぶりの今日。
朝から もう楽しみで楽しみで、仕事のときも 頭の中では音楽がまわって止まらなかった。
2週間ぶりだからきっとすごく体がなまってて ついていかないだろう、と思ってたから
電車の中でのいつもの秘かな練習(脚を1番や5番に開いてみてる)を念入りにしたり。

この2週間、動けないからだになるのがこわくていやで
朝晩、バーレッスンの最初のさわりの部分だけでも、と いろんなものにつかまりながら
なまらないようにこそっと練習をつづけてた。


それが功を奏したのか。


レッスンはじまってすぐに先生が「いいですよー」と。
まだはじまりの、プリエ(膝をまげる)のレッスン中なのに。
タンジュ(脚を出す)のレッスンに移ったときに、明らかにいままでとは違う指摘をしてくださったり。
バットマン(脚をあげる)のとき、「見本をして」といわれた時には さすがにどうしようか、と戸惑ったけど
「腰も下をむいてるし、脚も外をむいています。いいですよー」と。
数えきれないほど、今日は褒めてもらって びっくりした。

自分の感覚としては、今日 はじめて「膝から出す」ということと「床」という感覚を得た。
足先、爪先、という感覚を初めて感じた。
床とつながってる感。
空気をやわらかく感じる感覚。
張りつめる感覚。

今日 初めて、からだへ感覚が通じた感じがした。

伸び盛り、その言葉をうれしく噛み締めながら
もっともっともっと伸びていきたい。

ほんと、たのしい。

2010-08-17

朝の散歩

実家に帰ってきて4日目。
早くも 体にきてます。
おなかのあたりと腰のあたり、脚の内腿がふわふわふわふわ。
うーん どれだけ 毎日東京だと動いてるんだろう。
すっごい不思議になるくらい、てきめんにからだが緩んできてます。

いいことなんだけど
せっかくしまってたのを ここでみすみす逃すわけにはいきません。

というわけで、今朝は早朝散歩を決行。
(ほんとは昨日から、って思ってたのに 起きたら7時だったので延期してたのでした)

今日は6時前には起きて、ストレッチと腹筋をいつも通り。
Tシャツ短パン 腕と顔にはたっぷり日焼け止め。
それから お母さんのおっきなおっきな麦わら帽子を借りて
首にはタオル、脚にはお父さんのスニーカー(25センチ)を借りて
完璧 歩く人ルックで出発。


家を出たのは6時15分くらいだったと思う。
玄関の扉を開けたら すうっと涼しい風に包まれて
予想外のことで、一気に歩く気が増した。

よし、7時まで歩こう、ときめて
まだ人通りも車も少ない道路や小道を縫うように歩いていった。


途中 なんと 糸トンボを発見!
細すぎて ぜんぜん カメラに写ってくれなかったんだけど
脚もとを すいーすいーと何匹も!
何年ぶりかわからないくらいで ひとりで大興奮してた。

iPodで音楽を聴きながら 腕をふって てっくてく歩いた。
朝いちばんの散歩、ほんとに気持ち良かった。
7時になってすごく強い日差しに変化したから お散歩終了。

帰って、シャワーを浴びて 着替えて食べた、瀬戸ジャイアンツ。(種なしで皮も食べれるさっぱり甘いマスカットの新品種)
おいしかった。

2010-08-16

ウェストのリーフパイ



今回の帰省のおみやげは、ウエストのリーフパイ。
自分が食べたかったっていうのが 一番の理由だけど、
ひっそりとした スモーキーベージュの包み紙に金色の紐がさらりと巻いてある様は
なんだか 物静かなお嬢さん、というたたずまいで 
食べおわったあとでも パイの入った缶を大事にとっておきたい感じがした。

2010-08-15

我が天下


といわんばかりの、おばあちゃんちの愛犬メリー。
トイプードルなのに、すっかりもけもけのぬいぐるみみたい。
はしゃいだかとおもえば くてーっと畳の上でおなかつけて寝てるし。
わがまま放題、こどもみたいな かわいいやつ。

2010-08-13

おさいふ

今日 仲のいい生産部のおんなのこに冗談めかしてにやりと言われたひとこと。

「さなえちゃん きちんとしてそうなのに
 おさいふがあれだからなー。イメージちがうよー!」

ん?

わたしのお財布はヴィトンの黄色のエピ。
高校生の頃 お父さんがおみやげで買ってきてくれたもの。
つまり 10年は軽くこえてる年代物。

ところどころ 隅のほうが 色がはげてしまって地の皮の色がみえてしまってはいる。

でも すごく気に入って あんまり変えようと思ったことがなかったけど。

けど!
女の子の視点はすごい。
普段 仕事中、おさいふはカバンの中に閉まってるから 絶対見えないのに
いつかのとき、ぽろんとカバンから出てたのをどうやら見られてたらしく、
席をはずしてたわたしが戻ってくると、席のまわりは わたしのお財布の話題でもちきりに。

しっかり見られてたみたいです。

うーん おそるべし、「女子」(あえて)。


今日 はじめて、「おさいふ かえよっかな」と真剣におもいました。

でもきっとなかなか私のことだから 変えれないんだろうなあ。
愛着わくと すりきれても持っときたくて 捨てられない。

変えるなら秋はだめね、春じゃないと、とか いろいろもう言い訳考えちゃってるし。


うーん 
でも やっぱり 印象は大事だなあ、とつくづく思った今日一日。

このこに変わるお財布をじっくりさがしてみようかな。真剣に!

今日という日に

今日、ひとつ、今まで数ヶ月 こころのうちに秘めてたことが公になりました。

新しい世界へ 脚を向けるときが近づいています。

こころは二分。

そのどちらも正直なわたしの気持ち。

実の世界か、わたしの「世界」か。

今までその境界線の曖昧でぬるい気持ちいい中で数ヶ月過ごしてきたけど、その時はふいに訪れた。

決意から長くかかりすぎて、正直気持ちは急激にはシフトできてない。

だけど、これはわたしが選んだこと。

望んで選んだこと。

未練はある。

だけど、そうしたかった。

守られなくなったときの不安感を今はまだひたすら感じるだけ。


人生は今からなんだろう。

そうでもないと思ってたけど、相当の覚悟で自分は向かい合った2年半なんだと知った。

自分一人では想像もし得なかった規模の、世界の動きの渦中にいた。
自分のデザインした洋服を数千人の人が毎日扱い、そうして作られた数十万の、時には数百万の洋服を世界へと届けられた。

それはやっぱりわくわくすることだし、そこにいる醍醐味だと感じてた。


これからは 一人の人を、その夜限りでもいいから、誰よりも美しく輝かせて、その舞台を見た人のこころにずっと残り続けて生きるちからに沿えるような、そんな洋服を作りたい。


やっとやっと、こうして言葉にできるようになった。

2010-08-09

韓国へ

今日は夕方の便で韓国出張。

初めての羽田の国際線ターミナルの渋さにびっくり。
あんまりにもなにもないので第二ターミナルで時間つぶしです。

2010-08-08

夏の夕方



頬をなでる 涼しい風

ちょっと懐かしい匂い

夏の夕方

2010-08-07

サプライズ!

昨日はいつものメンバーで8月度の会開催。

くーたんのたっての希望で、ひさしぶりのモンスーンカフェに行きました。


生春巻やパクチーサラダ、えびせん、エビパン、揚げ春巻、ガパオごはん、空芯菜炒めなどなどおいしく食べてたら。


ぱっと店内の電気が消えて、お店の人たちのハッピバースデートゥーユーの歌。
おぉ、誰かお誕生日か、と思ってたら、こっちに向かってあるいてくる!

ハッピバースデー ディア さーなえー

!!わたしでした!

おっきなお皿にたくさん盛られたフルーツとケーキ。パチパチ弾ける花火とろうそく。


ふぅっと吹き消して
わぁっとみんなに拍手してもらって、なんだかなんだかじんわりしました。
ものすごくうれしかった。
次々みんなからプレゼントももらって。
たえから花束とかわいいマグカップ
くーたんからど真ん中で大好きなかんじのポーチ
咲子からこれもきゅんとなる 水玉うさぎの人形
かと思いきや折り畳み傘


知らないとこで たくさん準備してくれて
こんなにドキドキさせてくれて
すっごいあったかいのに包まれて
ものすごーくしあわせな夜でした。

2010-08-05

企業デザイナーって

ひとの前にでると いつの頃からか すっかり頭と口がうごかなくなってしまってる。

たとえば 入社試験のときのプレゼンとか、
思い入れたっぷりだったこともあって あれもこれも聞いてほしくて
相手がなんておもおうと、自分の想いを伝えることに一生懸命だったし、
自分の想いに誠実だった。

わたしの作るものには 今 迷いのかけらがいっぱい見える気がする。

ひとつ後輩のこは、「これがかわいいんです!」と まわりの大人が唖然とするくらい
ごり押しに近い形で「絶対これ つくりたいんです!」という。
会社の方向性だの、会社の決まったやりかただの効率性だのをすっ飛ばして。勢いで。
でも、それが 案外、人のこころには強く印象付くみたい。
そして 思わぬ、「よし、やろう!」になる。

わたしはこの3年間ですっかりこの会社の型にはまってしまってるのかもしれない。
かもしれない、というより、そうだな、と自覚する。


かわいい
おもしろい
作りたい

そここそ ぜったい失っちゃいけない原動力

だって 人が身につけて たのしい気持ちになるためのものだもの。

自分が理解できない分野の、でっかいでっかいマスに向けた商品だとしても
そこを理解して自分がこころから「かわいい」と思えるものをつくっていくこと、
それがプロなんだろう。
企業デザイナーとしての。

それにしても むずかしい。わい。

2010-08-01

ままかり釣り

お父さんから電話をもらったときから 楽しみにしてた ままかり釣り。

何年も前から ゆうくんと一緒に釣りにいこう、というのを憶えててくれて
楽しみにしててくれたんだなあとおもうと じんとうれしかった。


朝4時半にがんばっておきて、5時に出発。
玉島港へ。

ねむすぎて 気を抜くと立って寝てしまいそうだったけど、
夜明けの景色は圧巻だった。





仕掛けをゆうくんが準備してくれて、
糸の先につけられた小さなかごに餌のあみをいれて 糸を垂らすと
とたんに手元にぶるぶるぶるっという感触。
眠い頭で「おやぁ?」と思ってると ゆうくんが「引いてる!」と。
垂らしたばかりの糸を巻き上げると そこにはぴちぴち体を反らせている きらきら光るままかりが!
あんまりはやくて 何が起こったのかわからないくらい。

もう一度 かごにあみをいれて糸を垂らすと またもや ぶるぶるぶる!
吊りはじめてものの数分で もう3匹釣れてしまってました。

トイレにいってたお父さん、帰ってきてすでにクーラーボックスに入ってるのをみて びっくり。


それからはなんの奇跡なのか、なぜか 超初心者のわたしの竿だけ ぶるぶるぶる。
「つれたー」
「またつれたー!」
気づくと たぶん20匹くらいはわたしが釣ってた。
途中から 自分で餌もつけれるようになったし、釣り上げたままかりを針からはずせるようになったし。

手のひらのなかで ぴちぴちぴちぴちはねる 筋肉質なあの質感。
厚さも形も、自分の手の中で感じると、もう忘れることできないな。
すっと手の中に感触を思い出すことができる。
お店で魚を買ってるだけでは決して得られない感覚。
はじめて、ゆうくんの気持ちがわかった気がした。

糸を垂らしてると、くさいし安っぽいことばだけど『地球と対話してる』ということばがいちばんしっくりくるかんじがした。
波の動き、水の流れ、ときどきこつんとあたる海底の感触と、そこに泳ぐさかなの動きを推測して感じる感覚。
ただの一本の竿とそこから垂れる糸はわたしの感覚そのもので、
ただその一点で この地球とつながって お互いに感じあってる、そんな感じがしました。



おだやかで心落ち着く すこやかな瀬戸内の景色。


3時間弱で 40匹ちかくを釣り上げて うちにかえりました。
おかあさんが手早くそのうちのいくつかを 朝ごはんに、お刺身と焼き魚にしてくれた。
お刺身ははじめてたべたけど、ぷりっとみっちりしっかりした身は味濃くて とてもおいしかった。

朝ごはんをたべて ゆるゆるお昼寝をしたりビデオをみたりしてすごし
お昼ごはんには大好きなままかりの唐揚げを作ってくれた。
すっごくおいしかった!やっぱりままかりは唐揚げが一番おいしい。


ぎゅうっとたのしすぎる時間を詰め込んだ、
これ以上ないくらいの3日間でした。


飛行機に乗る通路が、今日は全部カーテンがなく、
乗る直前までふたりでデッキのお父さんとお母さんにたくさんたくさん手を振った。