くうきのいろ: 2009

2009-12-31

大晦日

実家に帰る身仕度中

外はまだ夜。

2009年最後の朝。

2009-12-28

WINTER FANTASIA2009

長年の夢 叶った日。

2009-12-25

本番

夜更かし

ふたりとも おうちに仕事を持ち帰っていて、昨日はごはんとお風呂のあとに、ゆうくんはパソコン、わたしはちゃぶ台で、部屋をあったかくして 並んで それぞれ仕事にとりかかった。

と、突然の クリスマスプレゼント。

ハイ、って ベッドの上に金色リボンがかけられた濃いピンクの小さな箱。

びっくりして びっくりして かさかさ開けると、キラキラ輝く 壁面に細かい彫りがはいった ほそくてとても上品な指輪。

「ぬけがけして買っちゃった。最近よく頑張ってるさなえにプレゼント」


みるみる目の前が涙で霞んで、しまいには声をだしてうわんと泣いた。

はめてみると カーブがしっくり 指に馴染んで、あっという間に わたしのからだの一部になった。


一気に 優しい優しいきもちが流れ込んできて、少し前までうんざりしてた夜の仕事もなにもかもへの苦い気持ちがきえ去って、ぜんぶがふわふわの 楽しくて気楽な気持ちに切り替わっていた。


指輪をはめて、時々眺めながら、いっしょに冗談いいながら、あったかい部屋で仕事をしてたら、すんなりたくさん頭から手に降りてきて 描きたい絵がかけた。

2009-12-22

前夜祭

メール

帰りの電車のなか。

もろくなった気持ちで、携帯をみた。


あたたかい あたたかい、そっくりまるごと包んでゆるしてくれるメール。

読んでるそばから、じわぁっと涙がでた。

ドロップ

秋冬物の、わたしが作ったものがことごとく落とされていく。

もう 雑魚扱いの数量の少ないデザインものしか残ってない。

すべての服に、わたしの自信のなさ、そもそもの性格の人に対しておどおどする姿勢がしっかりあらわれていて、ぱっと見でしょぼいし中途半端だ。


つらいな。

2009-12-21

きらきらの朝 自転車にのりながら

なにがどうなっても大丈夫。
心配ばっかり先回りしてせず、今できるちからで、背伸びせず、ひとつひとつに想いをこめて。

あたしにできること。
あたしにしかできないこと。

2009-12-15

時の積み重なり

とつぜんの、代休。

起きた瞬間が一番しあわせ。
あぁ、今日はおやすみだった、と思う瞬間。

ダウンを着て、ゆうくんをお見送り。
ついでにごみだし。

さて。と、部屋の大掃除にとりかかった。

まずは洗濯。
そのあいだに 気になってた換気扇、コンロをごしごし。
それから、一番のメイン。
ちょっとした部屋の模様替え。
パソコン付近の配置変え。

うーんうーんと気づくと悩むこと2時間弱。
悩んでいても なんにも変わらない配置。
掃除と並行してやってるから、片付けるために動かされたこまごましたものや本やらで床はいっぱい。
うわぁと気が遠くなる光景。

意を決してとりあえず思ったとおりに スキャナーやプリンターやパソコンを動かしてみる。
何度目かの置いては眺め、また動かしては眺めして、やっと決定。
この配置、気に入ってもらえるかな?ちょっと心配。

ががーっと掃除機を全体的にかけながら
床に散らかりまくってたものを全部あちらこちらにしまって やっと一段落。

ふぅー もう夕方くらいかな?と時計をみると、 なんと1時半!!
普段なら お昼を食べて帰ってきて、やっとこさ仕事の態勢に戻る時間。

一日ってながいなあ、とおもう。


お母さんに電話。
ちょうどスーパーの中でお買い物中だった。
電話のむこうで、お正月のお菓子は何がいい?ときかれて、おもわず くすくす笑いたくなった。
まだ先だよー、と言おうとしたけど、あ そっか、と気づく。
一年に何回か 数えるほどしかない、スペシャルな時のために、おかあさんはもういろいろ考えてくれてるんだ。
駆け寄ってぎゅうっとしてあげたい気持ちになる。

ふたりでいろいろあれこれ候補をあげながら ちょっと楽しくなる。
「かりんとう、いろんな種類があるよー、ほら ピーナツかりんとう、黒糖かりんとう、いろいろかりんとう…」
ひとつずつ一緒に買い物してるみたいに読み上げてくれて、
「うーんと ピーナツはちょっとなあ…やっぱり黒糖かりんとうじゃない?」
「そうよな、よし、じゃあこれにしよ」
と。

それからしばらく話をしてて、年末 ほんと帰れるようになってよかった、というと
予期せぬタイミングで、予期せぬおかあさんの涙声。

忙しくても 働けるのはほんとうにうらやましい、えらいことだ、と。
忙しいのはほんとにたいへんだけど、時間がありすぎるのも 辛いものよ、と。

日常のおかあさんを 全身で感じた瞬間だった。

いつもは、ちらっとできた時間で、思いついた時間で、短時間 電話するだけだ。
メールは毎日するけど、それはほんとにささやかな、ただの挨拶みたいなもので ほんとの空気なんて感じられない。
絵文字なんかで誤魔化されてしまう。
ただ、「今日もわすれてないよ。気にかけてるよ」そのしるしなだけだ。


今日 丸一日を、ひさしぶりにひとりっきりですごしてみてわかった。
一日がなんと長いことか。

毎日、時計をみては「あ、もうそろそろお昼だ」とか眠くなってくる時間帯とか「もうこんなじかんか!」と思う時間がある。
午後は特に「まだかなあ 早く帰りたいなあ」がねっこにはあるんだけど、それでも 全部終わってみたら、そのポイントポイントの時間は、毎日のルーティンの中ですいすいと過ぎ去ってしまったように思える。

でも、今日はいつもの倍以上の時を過ごしたような気がする。
一日とはこんなに時が積み重なってるものなのか、あまりに毎日無意識に無駄にしながらすごしてないか、ともおもった。


ただ、私の今日のおやすみは贅沢な時間だ。
ぽっかりやってきた、欲しくてほしくてしかたなかったおやすみの時間。

おかあさんのそれとは訳がちがう。
話をする相手も、特別な毎日なにかしらある楽しみさえもなく、
日々のたんたんとした時の重なりがあるだけなんだろう。

それに打ちのめされ、ぐわっと沸き上がってきたなんともいえない気持ちがあの時の涙だったんだろう。

これを毎日繰り返して、耐えながらいるんだろうか、と思うと、なんともいたたまれない気持ちになった。


電話に触感もあればいいのにな。

2009-12-13

包まれるみたいな

半年ぶりの美容院。

さらさらいい匂いの髪。
少し切って ぱつんとした毛先が新鮮で、何度もなでてみる。


駅までの道。

ふわぁっと明るくなる景色。

黄色の世界。
包まれるみたいな やわらかい景色。

2009-12-11

あったかい音

今日はおとうさんの誕生日。

結局 プレゼントはまにあわなかったけど
せめてもの気持ちに 朝 メールをおくった。

朝からおかあさんのメールも明るく、なんだかいい気持ちで今日がスタート。


仕事も恐れてたわりに、今日はすんなり終えて、
駅のホームからうちに電話した。
いったん出なかったから切ったけど、すぐにおかあさんから着信。

出ると、
「もしもーし♪」とおっきくて元気な声。
わ!と ぱぁっとまわりの景色が明るくなる。
「もしもーし」とかえすと
「とうさんとワイン飲んだら よっぱらったよー」と笑顔の声。
向こうで「あー、おいしい!おいしい牡蠣フライー。」とふざけた父さんの声。
すぐそこにいるみたいに聞こえて 思わず「ずるーい」と、聞こえないはずの父さんに返事。

ふたりっきりでも きちんとたくさんのご馳走を作ってあげて
ふたりで食卓に向かい合ってワインで乾杯をしてるなんて おもいもよらなくて
もう、そのことがうれしくてうれしくて、ほんとにうれしくて、
ホームってこともわすれて 思わず大きな声で私も笑ってた。

毎年、この日だけはどどーんとお父さんが好きなものを作ってあげて、たくさん食卓に並べるお母さん。
とんかつ、お寿司、牡蠣フライ、お刺身。
「今日ばっかりは特別だからねー お財布のひもゆるんだよー」だって。かわいい。
きっと何日も前から献立考えて、朝から たくさんお買い物にいって、午後 時間をかけて下ごしらえをして、父さんが上がってくる7時にあわせて準備したんだろうな。

お父さんのお誕生日を一緒に祝えたのはもう9年前が最後の出来事になってしまった。

みぃがうちを出てからは、毎年ふたりっきり。

毎年 気になって電話はしてたけど、こんなふうな夜をいっしょに味わえたのははじめてかもしれない。


受話器のむこうに、手が届きそうなほど近く感じる、あたたかくて 黄色く明るい食卓の光とお父さんとお母さんの笑顔。
あまりに自然で、当たり前の揺らぎない景色すぎて、
電話をきって数十分電車に揺られたらそこに帰れるし、と 一瞬思ったあとに、
違う、飛行機か新幹線しかないんだった、と あたまの中の現実が聞こえたとき、愕然とした。

そっか、そんな遠いとこにわたしは今いるんだった。

寂しい、とかじゃなく、ただただ、変な気持ちだった。
目をつむれば 今わたしもそこにいるみたいなのに、実際はちがう。

遠いな。


でも、一瞬でも、夢の中みたいに いっしょにふたりとリビングにいる景色を全身で感じられたから
電話を切っても ほかほかからだじゅうがあったかかった。


明日、必ず いいプレゼントをみつけよう。

2009-12-09

「人生」を初めて感じたような日

月に一度の大きな朝礼で発表された、もしかしたら転勤もあるかもなこと。


あまりにショックで
1日中 ぼんやりしそうになって夜を迎えた。

料理をしてても あたまをぐるぐる回るのは このことばかり。

一人で抱えきれなくて、
重さにやられそうで、
もてあまして、ゆうくんの帰りを待ちわびてた。


帰ってきて 晩ごはんを食べるゆうくんに、えぃっと告白した。
「そんなことにほんまになったら辞めようかなぁとまでおもう」と。

そうしたら さほど、というか 全然動じず驚かず、
「辞めたらいいやん」となんのためらいもなくさらりとした返事がかえってきた。
ほぇ?と拍子抜けの私。

でも 一気に いろんな気持ちが音立ててふやけてほぐれていくのもわかった。

私が自分で、いろんな会社的な理由や、会社で通用する理性みたいなやつで、やわらかでほんわりぬくいほんとの気持ちを、無理やり隠して がちがちな固い、逃げ場ないかたまりにしてただけなんだと、ばりっとその壁が剥がれる音聞きながらおもった。

「もしそうなったらスカイプしよ」とか、「1、2年行ってみてあかんかったらその時辞めたっていいやん」とか、明るくいろいろ笑顔で言ってくれるの聞いてたら、なんだかぜんぶなるようになるし、どうなってもどうにかなるような気持ちになってきた。

話す前まで、この世が終わるような気持ちだったのに。


こんなにも寄り添って、おなじ前をみてくれる人がいる。


人生は流されるもんじゃなく、どの方向にでも、流れを変えることができる。
選んで中身を作っていくのは、意志のちからだ。


蓋をあければあたしはまだまだ異動対象には入ってないことも半分以上の確率である。
明日とあさってで その蓋は開けられる。

そのときまで ねむらせとこう。

なんでも 気楽にどんとかまえとこう。

2009-12-07

長めの夜

今日はチームのふたりが出張で なんとなく気楽なスタートの月曜日。
朝から今日は早く帰ろうときめていた。

予定通り、8時半に会社をでた。


家につくと9時過ぎ。
さて、と晩ごはんの用意にとりかかる。

ここ何ヶ月もできなかった、帰ってすぐの掃除と洗濯物のかたづけと晩ごはんの用意。
わたしがいちばん てきぱき、頭で考えるより先に無駄なく動ける動作。
終わるころには くったりからだにくるけれど、いちばん わたしらしい時間。

全部終えて、お風呂にゆったり入った。

でも不思議。
なぜか、ひとり先にお風呂にはいるとき、いくらおんなじかいつも以上に時間をかけて入っても 全然ぽかぽかしない。
絶対 いつもなら のぼせてくらくらになるくらいなのに、なんでかな。
飽きた、とおもって お風呂から出ると、一瞬にして冷えてしまう。
そうそうに服を着て、いつも通り、ストレッチとマッサージをするも、からだは冷えていく。

ゆっくりしよう、とあたまでは思うけど、あれやこれや「しとかなきゃ」が溢れてきて
台所にふたたび立ったり、ごみ捨ての準備したり、部屋のかたづけの続きをしたり。

そのあいだ テレビをつけてるんだけど、やっぱり静かで寒い。

テレビを消して 昨日届いたDVDをつけて 好きな音楽で部屋を満たすと
やっとすこし 好きな空気になった。


うーん
前はいつもこんなだったんだよな。
前っていってももう何年前だろう。2年半前くらいか。

よくこんな長い時間をひとりで過ごせてたなあ、としみじみおもった。

小さな部屋だからこそ ふたりいるとすぐあったまる。人の空気だけで。
その分、ひとりだと冷えるのもはやい。
一分一分 自分の音だけだからながい。

毎日のしあわせを想った。


  

2009-12-05

海浜幕張アウトレットモール探検

たのしみにしてた、初めてのアウトレットモール探検の日。

木曜日の夜に、横浜のか、海浜幕張のか、どっちにいこうとHPを見て 横浜のにいこうと決めた。

朝起きると 出発しようとしてた10時にちょうどいいくらいの時間。
のんびり準備をして ゆうくんを9時半頃に起こす。

ちょうどいいはずだったけど、洗濯をしたり用意をしたりしてたら
いつものふたりらしく、いつのまにやら出発予定時刻は過ぎて 家をでた。

途中おにぎりを買って食べながら駅へ。
駅へついたとき、はたと気づいた。

「何駅やったっけ??」

いつものふたりらしく、あれだけ前々日から楽しみにしてわくわくだけはしてたのにも関わらず
肝心な、目的地自体どこだったかも行き方も調べ忘れて 意気揚々とくりだしたことに気づく。

携帯ってべんり。
そこでゆうくんが横浜と幕張をしらべてくれたら、横浜まではなんと1時間半もかかってしまう時間帯だと発覚。
急遽海浜幕張のほうにいくことに決め、予定のとは反対方向の電車に乗った。

赤羽で京浜東北線にのりかえ、東京駅で京葉線に乗る。
なんだかよく止まるなあ、とおもってると、実はそれは海浜幕張行きの各駅停車の電車だったり。
がらーんとした車内にコートにくるまれて がたごと静かにうとうとしながら 12時過ぎにやっと海浜幕張駅に到着。

ついてみると、一瞬予想外にちいさいのでは!と思ったけど
近づきながら あ、予想くらいだ、と笑う。

一番の目的だったCOACHのファクトリーを覗いて、予想外の盛況ぶりにびっくりしつつ
そこではやっぱりなんにも買わず、出口のところで会員限定の薄いミラーをもらって出た。
ゆうくんが関わった、セールのお知らせのハガキを、レジの長蛇の列に並ぶひとたちみんなが手にもっていて
それをみたゆうくんが感激してる様子に また感激した。

ぐるりとアウトレットモールを歩きながら、おおっと??ここで1日過ごすのはきびしいんじゃないか?とふたりとも少し不安になる。
でも、館内案内図をみて、いきたかったところが実は別館だったとしり、そちらへいくと 突然楽しくなってきた。

入ったところからvanessa brunoがあり、その向かいにB.C.STOCKがあり、
その隣にはTomorrow Land、United Arrows、SHIPSとセレクトショップのアウトレットが続いていて
なんだか うきうきたのしくなる。

Vanessaで欲しかったカットソーが半額以下になってるのを見つけ、迷わず買った。
ブラウスも「お勉強になるから買いなよー」というゆうくんのことばに後押しされて 一緒にかった。
素敵なものは それだけでうれしくなる。
カットソーで出来る幅がこんなにあるのか、とおもって、もっともっといろいろ見ようとおもう。

こんなふうに じっくりゆっくり洋服のお買い物だけのために ふたりでお店をみてまわる、っていうのは 普段だとなかなかあるようでない。一つの街のなかをあっちやこっちやするのは大変だけど、こんなに隣通しで並んでいてくれたら、何度でも あっちとこっちで見比べられる。
「モールってすごいねえ」といいながら いろんなお店のネクタイやダウンコートを比べながら ぐるぐるまわった。
お買い物の日っていうのもいいおやすみだなあ。

メンズのフリースやダウンやTシャツやスウェットをたくさんたくさん見えたのも すごく勉強になった。
追加でデザインが必要になったとき、わたしはううんと困るだけ困って思いつかないのに、つるみさんやふかさわさんはさらっと描いてしまう。
その度にへえーと思ってみるデザインは、ちょっとしたディティールが盛り込まれていて、適当じゃない感じがする。
カットソーは素材が命で、デザインはその素材の特性を生かすちょっとしたディティールだけでいいんだとは、気づき始めてた。
でもそのディティールが実はまたむずかしく、テイストにあったものじゃないとただのちぐはぐな雰囲気のものになってしまう。
先輩たちのデザインの中にあるディティールは、実はちゃんとそれぞれのテイストに根ざしたディティールで、世の中のしっかり作られた洋服には きちんとそれが使われてるんだなあ、と今更ながら気づいた。
ミリタリーとかトラッドとかワークとか、テイストのルーツがあるものならばなおさら、きちんとルーツを解釈したものじゃないと、説得力と意味のあるデザインにはならないんだと、ほんと いまさらながら気づいた。


ゆうくんもいいネクタイをかえたし、わたしも素敵なカットソーをかえたし、いろいろみえたし、大満足でモールをあとにした。

モールのあと寄った、念願のカルフールでは、あまりのイオンっぽさにびっくりしつつ、
それでも思い描いてたでっかいスーパーの雰囲気を味わえてたのしかった。
普段なら買えない形のパスタをお手頃価格で買えたし。

大雨のなか、濡れないように駅まで歩く道々、ほかほか満たされた気持ちでいっぱいだった。
帰りの電車を カルフールで買った量り売りのJelly Bellyを食べながら待って、
すこし遅れてきた電車にのりこむと、ちょうど二人分あいていた。
街灯がぼんやり雨の中光る様子を眺めながら ぬくぬくの座席に座って、
とろとろ居眠りしながら40分、きもちよく揺られて東京駅まで帰った。

2009-12-03

今日の夜はいつもの何倍?

ひさしぶりの8時すぎの電車は 人が多い多い。
朝並みにぎゅうぎゅう。
いつもと違う 車内のにおいと音。
やまることなく ずっとざわざわざわざわ いろんなところで楽しそうな話し声が聞こえる。

今日はその仲間入り。

帰ったあとに 数時間ゆとりある時間が待ってる、それだけで 今日が倍くらいな厚みとふくらみを増す気がする。


晩ごはん、なにつくろかな。

2009-12-02

げっぺい

ずっと げっぺい という響きが憧れで、今回中国にいったら絶対買って帰ろうとおもってた。

でもいざとなるとすっかり忘れてて、帰りの上海空港の免税店で はたと思い出したけど、いかにもおみやげ、の雰囲気のもの以外はなくて断念した。

月餅はお月見のときの食べ物だから、季節ものだっていうのも初めて知った。


今日 夜9時をすぎた頃、
MDからのおみやげだと回ってきた箱をのぞくと
そこには
まんまるで、表面に綺麗な模様が彫られた 月餅!

わぁっと嬉しくなって
いただく機会を待って、
帰りぎわに 4つのうち ひまわりみたいな模様のものをひとつ選んだ。

ぱくっと食べると 予想外な食感。

隣で「時々 ローカルな月餅だと粘土みたいな感触と味のがあるよね」とよく月餅は食べるというふかさわさんがぽつり。


と同時に、あぁ、ほんとだ、これは粘土みたいな食感だぁ…と 思いながら、ねちっとしたのをもう一口食べた。


ら。
突然、さっきまで全然正体現してなかった異様な味が一気に鼻に抜けてきた。

げっぺいは口のなかで行き場をなくして、喉もごくりを忘れて、どうしようもなくなってると また隣でふかさわさんが泣きそうになってるわたしを見て。

「あ、だめなやつだった?ほんとに クレヨンの味するやつとかあるからね」
と。


いいえて妙。

まさにクレヨン。


すごく申し訳ない気持ちではあったけど、背に腹は変えられず、そっとティッシュに包んでさよならした。

わたしのげっぺい初体験。

2009-12-01

朝の電車の中で。

仕事に振り回されないよう。
「自分の仕事」をして ただの事務作業にならないよう。

ほがらかに。

わたしには帰るあたたかなおうちがある。


ひとつくらい、自分のこだと胸はって世の中に送り出せるものをつくろう。

じゃなきゃ、あんなでかい会社にいる意味がない。

がんばってみよう。

2009-11-30

真夜中までしごと?

11時半を仕事場で迎える。
それは世の中的にはたいして珍しいことじゃないはず。

友達にもたくさんいるし、ゆうくんだって先週おわりごろは毎日12時すぎてたし。

でも、そうはいっても
実際それが現実になると、なんとなくまいった。


思っちゃいけない禁断の言葉も思った。

数時間したらまたここにいる、と。


でも、でも、砂時計の残りの時間を息をつめて悲しむより、帰ってたった一時間でもいい、あたたかな時間をしっかり味わうほうがいい。

生きてる意味はきちんと感じてないと かなしすぎる。

2009-11-24

今日の夜の決意

1日、少しずつ 発言するのを増やしていこう。

夜の電話で決めたから 明日は今日よりちょびっと満足できるようにがんばる。

2009-11-23

初の上海一日目

朝 4:15に目覚ましの音。
意外とちゃんと起きれて
お化粧も他の準備もすんなりできた。

5時にゆうくんの目覚まし。

池袋までお見送りいくから、と昨日聞いたとき、いろんな不安が溶けていくみたいで思わずじんわり涙が出た。

予定通りに出発。
ゆうくんが重たいトランクをすいすいと運んでくれた。


まだまっくらな街。
ホームで手を振って、閉まる扉からずっとみてた。
だいじょぶだいじょぶ、と言い聞かせて。

お見送りってすごい。

全部の力をもらった。


上海。
初めての国。

薄く黄色く灰色の空。
大陸っぽいなぁと 着陸した飛行機の窓から思った。

街は埃と喧騒。
トイレや人にいちいちびっくりする。

あぁ、ここは、たったいまバブルで高度成長期なんだ、と 夜の景色をみて実感。


夜、ゆうくんと電話して、いつもの夜の空気をちゃんと吸い込めた。

2009-11-21

明日の準備

今日は 今朝届いたクナイプのオレンジリンデンバウムを入れて ゆっくりはやめのお風呂。


明日の朝は4時起き。

でも急いで早寝するより
せっかくの夜を
たっぷり 味わっとく。

2009-11-19

夜中のカレーライス

月曜日の夜中に
ことこと ゆうくんが煮込んで作ってくれたお芋のカレー。

さといも、じゃがいも、さつまいも。

昨日も今日も
このおいものカレーに救われた。
2人とも帰りが11時回ってても、少しあたためるだけで おなかいっぱい おいしい晩ごはん。
帰る前から 心の中で
カレーカレーって連呼しながら うきうき。

食べてるうちに
ふしゃしゃぁっと からだも気持ちも溶けていって
1日のうちで一番好きな 家の時間が始まる。


この時間に いま 毎日支えられてる。

2009-11-11

はんぺん

今日は朝いちばんから全員で社内の大掃除。
今日はそのためにTシャツ短パン姿。

疲れた疲れた。

けど、やっぱり集中してちょっとムリしてでも一気に終わらせるって大事。


めまいがくらくら、立ち眩みもひどくなって、おなかが空っぽになってふらふらになったのを乗り越えたら、なぜか すぅっと無の境地みたいになんにも感じなくなった。
脂肪燃焼だ燃焼だとひたすらもくもくと作業。


ひとまずきりをつけて終えた時には2時半すぎ。

お弁当プラスなにかを今日はご褒美にしよう、と二回目になる コンビニのおでんをつられて買ってみた。
普段は食べないはんぺんにした。


思った以上にぱんぱんにおなかいっぱいになって、おかしいなぁ、と考えると
どうやら犯人ははんぺんだ。

あんなにふあっふあだから弱いヤツとおもってたのに、意外と攻撃的だった。

2009-11-10

盛りだくさんの週末 日曜日

広々眠って起きると眩しい日差し。

二度寝を何度かしてると、9時がきて、ふと足元を見るとぼぅっとたつ二人。
何事かとおもったら、「ドラゴンボール、みてもいいかい?」と。
二人だけの日曜朝の習慣がかわいらしくて、ほほえましくて。
いっしょに寝起きの頭4人並んで ドラゴンボールをみた。
実は初めて。
おもしろかった。


観終わるとえりさんがホットケーキをかりっかりふわふわに焼いて、コーヒーとグレープフルーツといっしょに、朝ごはんを用意してくれた。
ぜんぶが手慣れた様子で、いろいろ見習いたくなった。

10時ごろ おいとま。
すっぴんの顔だったけど、どうしてだか全然気にならなくて、そのまま新宿に寄ることにした。

普段は絶対こない、朝の新宿。
開店前のお店を待つ間行った伊勢丹で、ゆうくんは理想的なコートに出会えた。いいものは着たその瞬間にわかるもんなんだなぁとあらためてわかった。

ひととおり伊勢丹を見て、ジャーナルにまた行き、そこでわたしまで理想的なコートに出会ってしまって買ってしまった。

欲しかったダウンとモッズコートがあわさったコート。
うれしいな。


ふたりとも大きな買い物をして一大イベントに大満足なのに、それでもまだ日は真上にあって、駅の時計は1時を指してた。

せっかくだからとオリオールでランチをすることにした。
新宿御苑の散歩道を歩きながらむかった。
ころころ たくさん、みればみるほど転がってるどんぐりを、ゆうくんがまんまるふくふくなくぬぎ、細長いこ、ちびっこを2つ拾って ポッケにいれた。
久しぶりに 小さい頃よくくぬぎで作った ネックレスややじろべえを思い出して そんな話をした。


オリオールで、ゆうくんは鱈と白菜のクリームパスタ、わたしはマルゲリータを頼んだ。
パスタは 一口たべたら はっとするくらいおいしかった。

日曜日なのに、週末を満喫しつくして、何度も何度も「あれ?ほんとはわたしが勘違いしてて、今は月曜日なんじゃないかな」と振り返ってしまうくらい、ぎゅうぎゅう 詰まって充実しきった週末だった。


うちに帰ってもまだ3時で、ゆっくり夕方カレーを作れたし。


一秒一挙手一投足、会話のひとつひとつまで、すべてが密度の高いつやつやの珠みたいで、深く心に焼き付いて、無駄に流れた瞬間なんてひとつもない、完璧な週末だった。

盛りだくさんの週末 土曜日

朝おきたのは8時前。
まだお酒が残るからだはだるくて くてくてころころ。

ゴミだしにゆうくんがいってくれたから、一気に朝がやってきた。
コーヒーを煎れて みぃの最後のケーキを食べながら、ずっと観たかったDVDをみる。めいっぱいお洗濯をし、シャワーを浴びる。
コルテオのDVDは観ないことにする。
したかったことを一気にとんとんとんとできて、もうこのあたりまででもかなり充実。

コルテオまで時間があるから、それまでひさしぶりに表参道を歩くことにして、漫才を聞きながらゆっくり出かける支度。


外は上着が暑いほどの陽気。駅まで時間を気にせず歩きながら、表参道についたらどこかでお昼を食べようかという話にする。

池袋で山手線に乗り換えて、久しぶりの原宿駅へ。
尖った細い矢が犇めいてるみたいな独特の雰囲気に、一瞬けおされそうになるも、一人じゃないからと まわりをあんまり見ないように 1番嫌いなGAP前を通りすぎた。

めざすはunmarbleというオムライスがおいしいカフェ。
表参道ヒルズを越えた辺りからすごくおなかがすいてきて、お店についたときにはぺこぺこだった。
わたしは 小エビとアスパラのトマトクリームオムライス、ゆうくんはサーモンの漬け丼。
どちらもすごくおいしかった。いつ来ても失敗がない。

コルテオ開場まで一時間。
表参道ヒルズの中に新しくできた子ども服売り場を見に行って、かわいい五味太郎の本をみつけた。
ジャーナルスタンダードで久しぶりにこてこてのナチュラルテイストをみて、私はなんか大事な自分の好きなものを忘れかけてる気がする、と思ったり。


そんな話をしながら代々木公園のビッグトップへ。
すごいタイミングで会社の後輩にでくわして、本気でびっくりして、おかげで場が和んだり。

開場までの30分、会場隣の代々木公園の広場をうろうろ。
フリマではなく、よくある不思議なエスニックな集まりだった。
舞台から聞こえる 日本語のビートルズを聴きながらソフトクリームを食べた。
ゆるいゆるいおやすみの空気。
みんながアイスやビールを持ってた。


コルテオ会場の入り口からはもう音楽が流れてきてて、半年間待ち続けた想いがひゅんっと一瞬にして沸き上がって、スキップしたいような、身震いするような気持ちになった。

席を探すと5列目の本当のどまんなか。まさかの幸運に 3回目だからのご褒美かも、とすごく嬉しくなる。

全部流れもだいたいの演技も知ってるはずなのに、やっぱり一回一回すべてが本番で 日々の積み重ねの、生きてる人の作り上げる舞台だから、ひとつひとつの動作や表情が 弾けるようにみずみずしくて、その場にしかないもので、一人一人に感情移入してしまって、たくさんぽろぽろ涙がでた。

全体的に ゆるい雰囲気が漂ってるように感じたのは、わたしが 緊張してなかったからなのかもな。


ひとしきりおみやげも見て、ステッカーとストラップを買って出た。


9時の水野夫妻との待ち合わせまで、代々木公園を抜けて 公園通りを下りながら ゆうくんの冬のコートを探した。
店員さんが感じよくて、いろいろ見せてもらってたのしくなった。


8:50。恵比寿で待ち合わせ。
ふたりはさすが恵比寿住まい、お風呂あがりでほかほかのまま、お揃いみたいな色とりどりのニットを着て待っててくれた。
いっしょに住んでるとここまで似てくるんだなぁ、と改めておもった。


最近すきな中華やさんでたくさん飲んで、珍しく真面目な話もしたりしてたら、突然「ふたり、今日 泊まっていきなよー」とえりさん。
私たちもびっくりしたけど、みぃくんが一番びっくりしてた。

ありがたく泊まらせてもらうことにして、みんなでTSUTAYAでホラー映画を借りて、ワインのみながら、肩透かしくらいながら、ちょうどよく心地よく過ごした。

2009-11-09

盛りだくさんの週末 金曜日

金曜日。
8時から女の子会の予定。仕事をむりやりででもきりあげると ゆうくんからもう仕事おわったよ、のメール。
急遽、女の子会にいっしょにいくことになり、9時前にお店につくと、あやけの彼も急遽参加で到着。
結局6人で たくさんビールをのみながら 声が枯れるほど話をした。
ふらりゆらり酔っぱらった足でのんびりかえって、なぜか帰り道途中で買ったコロッケパンを食べて、お風呂にはいって就寝。

2009-11-07

しつこく

今日は5列目どまんなかでした。

しあわせ

今日はたくさん涙がでました。

三回目

いまから◎

2009-11-04

黒の練習

今週は黒の洋服強化週間。
黒なんて安易だ、とパリで胸が悪くなるほど思ったからこその実験。

まったく黒の洋服なんて持ってなかったわたしには黒のコーディネートは至難の業。

少しずつ少しずつ、レギンスあたりから黒デビューして、やっと一応アウター、トップス、ボトムス、靴まで一つずつくらいは黒が増えてきた。


今日はタイツ以外、全部黒にしてみたけど、なかなかちょっとむずかしい。

赤い黒、青い黒、緑みの黒、黄味の黒、それぞれあるから間違うとほんとにただ黒を重ねた、ちぐはぐな黒のあわせになる。

まだまだやっぱり全身黒は自分のなかでは落ち着かない。でも だからこそ簡単に「衣装を着てる」わくわく感も味わえて、なかなかなんだか楽しくなってきた。

2009-11-03

電車の先頭車両から

今日は、おやすみで、せっかくだから!ともう早々にきりあげて、全部明日にまわして、会社をでた。

休日出勤の唯一いいのは、行き帰りの電車がすいてること。

いつもの先頭車両から、いつもは見えない景色がみえて運転手気分が味わえる。

知らなかった。
地下鉄の駅と駅の間の線路は谷になってて、駅がくるたびに ひゅうんとジェットコースターが降下する山に登るみたいに登る。
体感できないくらいなのに、視覚的にはしっかりと急な坂。不思議。

所々しかライトがない真っ暗の線路を数分走ると、突然 さぁっと山の上に駅が現れる。

なんだか 遊園地の、座席が映像に合わせて動く、あの乗り物に乗ってる気分になってくる。


電車の運転手もした従兄弟のせいじくんは、こんな景色が日常だったのかな。

飛行機のパイロットなんて、一部の人しか見られない景色が毎日の景色なんだろうし、人生 それだけで その分 他の人より幅が広い気がする。


と 思ったけど
なにも 電車の運転手やパイロットだけじゃなくても、すべての人 一人一人に、その人だけしか持ってない「日常の景色」があるんだ、ときづいた。

すべての人に。

その景色は自分にもあるけど 自分には特別じゃないから つい人のがすごく特別に思えて羨ましかったりするんだ。


こどもみたいな気持ちで電車に乗ってたのに、意外なとこにいきついた。

早くかえるっていい。

2009-11-02

はつしょっつる

突然 さむくなった今日。

すごくひさしぶりに 今日は仕事を7時半に切り上げて
外に出た瞬間に 今日のメニューは決まった。

昨日 たくさん買ったハタハタをお鍋にしよう。

野菜とハタハタだけの シンプルなお鍋にしよう。


横殴りの強い風と雨で寒い中、
飛ばされないようにふんばりながら 自転車に乗って J&Mによった。

春菊と白菜とネギを買い足して
帰ってすぐにお鍋にとりかかった。

昆布で出汁をとって、大根、白菜、ネギ、しめじ、春菊を煮込む。
魚醤と塩で味付け。
最後にハタハタを入れて ふんわりやわらかくさせたら出来上がり。


はじめてのしょっつる鍋は大成功だった。
食べたかった味 そのままに、じんわりやさしい野菜と魚の味。
ハタハタは脂っこくなく ふんわりいいだしを出して、特に大根がおいしかった。
ほかほかのお鍋からするいい匂いが、なぜか とても、おばあちゃんちでのお正月を思い出す匂いだった。

2009-11-01

みかん狩り

今日はみぃとみぃの彼しんごとゆうくんと4人で、三浦半島までみかん狩りドライブにいってきた。

すーっっごい楽しかった。
久しぶりのドライブ。
おやつ一人400円ね、と準備して、朝からレンタカーをかりて、東京縦断して、ぽかぽかの中 みんなでみかん おいしいのをよりながらとって、たくさん食べて、三崎港でマグロ丼も食べて、水産センターうらりでおかいものもして、なんだか旅行にいった気分。

ゆったり たくさんわらいながら、おいしいものたくさんたべて、気持ちがふかふか 満たされました。

2009-10-31

仕事のなかでも

まるまる1日仕事場にいて、おなじ人たちとおなじ作業ばかりして、毎日かえる時間も遅くなると、日記かきたいなぁと思いながらも、出てくることばは仕事のことばっかりで そんなのやだなぁと思うから、なかなか書けないままになったりするけど、友達のブログを読んでて はたときづいた。

なんだっていい。
あたまの中に浮かぶことばのしっぽをずるずるひっぱりだして並べるのだって、その日その時のわたしの記録だもん。


昨日 いちばんなんだかうれしかったのは、パターン依頼をパターンナーさんにしたときのこと。
最初に私が渡して、その次に深澤さんが依頼した。
その時、私の中の一型の袖の仕様と寸法と、深澤さんのそれが、まるで一人の人の横並びのデザインみたいに揃ってたらしい。
パターンナーさん5人ともがびっくりしてたみたい。
その話を聞きながら、深澤さんと「つうじあってますねぇ。でもそりゃねぇー。毎日 寝る時間以外、ほんとにずっと一緒にいるもんね!ひょんな縁ですけど。」ってはなしをした。


おなじ仕様をえらんだということがうれしいんじゃなく、仕事の義務的な関係の中でも、毎日おなじだけの時間を一緒に過ごしてるとこんなふうに通じあえるようになるのか、って、ぽわんとうれしくなった。

2009-10-30

36体

新人の自分のちからのなさを物語る数字。

あれだけ 絞りだすように 描いて描いて描いたと思っても、同じ時間かかった末に 4分の1ほどの絵型の数。


たくさんいい洋服をみて、買って 着て、バリエーション増やして、もっと楽しい どきっとするような洋服、考えられるようにしよう。


このまじめっぷりがあだになってたりしたりして。

2009-10-26

ぜひとも行きたい

今、駅で発見。

大好きな大好きなロートレックの展覧会@Bunkamura

ルーブル美術館の壁にロートレック展してますのタぺストリーがちょうどかけられてて、すごくいきたかったのを、後ろ髪ひかれながらあとにしたんだった。


何回みても 飽きなくて、
見るたび からだまるごとで好きが溢れて、いっそのこと 絵になってしまいたくなる。

行こう。


あっ!
いつからか見るのわすれたー

2009-10-23

朝の寄り道

いつもの道がつまってて、
一方先の道を通ったら。

樹にふわわっとたくさんついた白椿の花。

思いがけなくて 思わずとまりそうになった。

うわぁー うわぁーって
うれしくてまわりをみたけど誰もいなくて
勝手にひとり占めな気分。

2009-10-20

おやすみの魔法またはおまじない

夢のおやすみのあとには めまぐるしい現実。

ひとりでにしかめつら、
のどもいがいが、
人はぴりぴり。

やられそうになりながらも、週末三日間を魔法の呪文みたいに思い出して、えいえいと気持ちが折れないようにもちあげた。


たくさん撮った写真の中の自分が、自分が思ってた以上に ほがらかやわらかな顔をしてて、昨日は正直とてもおどろいた。
鏡に映ってたのともちがう、楽しくて 安心しきった子どもみたいな、とろけるような顔だった。


あ、わたし、こんな顔できるんじゃん、ってうれしくなった。


ぎゅっと眉ねに力が入ってしかめつらになってたとき、今日は何度もその写真を思い出しては、大丈夫大丈夫 もっとやわらかくなれるから、と言い聞かせてた。


少し効果があったのか
今日は人とはなすときになにかが違った。
すぅっと風が通る感じではなしができた。
いつもは ぎしぎし冷たい音がしてるように感じて、一刻もはやく 会話をきりたいくらいなのに、今日は目をみて、相手との間の空気がまるくなるのを感じれるくらい、余裕がもてた。

なんか ひたすら うれしかった。

2009-10-19

家族で箱根のたびー3日目



帰る日。

朝、また朝風呂にいく。
かあさんとみぃと3人でお風呂。
川をみながら のんびりふざけながら入って、すごくたのしかった。
子どもに戻れて かあさんにじゃれついた。

朝ご飯をさらさらとすこし急ぎ気味に食べて 
9時前には出発。

10:17のロマンスカーに乗れるように、そして その前に土曜日にやめたおみやげものやさんによれるように、と。

宿の前で、宿の人が家族集合写真をとってくれた。

みなさんにお見送りされながら宿をあとにする。
ケーブルカーで、おかあさんとおばあちゃんが下をみながら
「またきたい!」っていってくれたのが、ああ、よかったーとうれしくて、絶対また連れてきてあげよう と心に決めた。

バスにのって湯本の駅まで。
無事おみやげも買えて、いいペースでロマンスカーに乗れた。
帰りは念願の先頭展望席。


とうさんかあさんにもあげながら、みぃと箱根プリンをたべた。

あっというまに新宿に到着。
新宿駅とおばあちゃんの似合わないこと。
進歩と調和だ、っておかあさんがぽそりと言ってた。


空港につくと ちょうどいい具合の時間のあき。
おひるごはんを「あすみ野」というおそば屋さんで食べる。
おばあちゃんが海老天ざるそばをぺろりと食べててうれしくなる。

それから5人で展望デッキへでて、飛行機をいろいろみた。
おばあちゃんが 次々飛び立つ飛行機をみて
「あれはみんな飛ぶ練習をしてるんかなあ」と言ってた。


そうこうしてるとあっというまに2時半に。

別れるときに、おばあちゃんが「また帰ってきてーな」と涙を浮かべながら言って
もしかしたら おばあちゃんの涙は生まれて初めてかもしれない、と もらい泣きをした。
普段は「人生は根性よ」と、気丈なおばあちゃんの、はじめての本音を見た気がした。
いっぱいいっぱい手紙もかいて できるかぎり帰ろう、とおもった。

みぃとまた屋上の展望デッキへのぼって、
お父さんたちが乗った飛行機が飛び立つ最後の最後まで 手を振って見送った。

家族で箱根のたびー2日目

二日目がメイン。

朝8時にはお部屋であさごはんを食べて 早々と出発。
起きたときから、前の日の雨がうそみたいにすっきりとした青空。
朝からみんなで「今日は富士山がみえるかもよ!!」とよろこぶ。

登山鉄道、ケーブルカーと乗り継いで、ロープウェイへ。
どれも混んでて けっこう並んだ。
ロープウェイも16人ぎっしりのったけど、運よく一番前の席を確保できた。

緊張の一瞬。

それまでまったくすがたをかくしていたのに
ロープウェイで頂上まで上りきって しん と静まり返った次の瞬間、
どぉーん!と音をたてそうな勢いで右前方に現れた 雪をかぶった、美しい美しい富士山。


もう そのロープウェイの中のみんなで わああー!の歓声といっしょに 拍手をしてた。
あの一瞬を あの場所にいた全員でわかちあった感じだった。
ああいう一瞬を、一緒に味わうっていうことが、旅行の意味なんだなあ、とあとあとになってじわじわわかる。
言葉でいくらあらわそうとしても 伝わりきらない、その瞬間にしかない感情を
説明なしに一緒に味わう、その一瞬がひとりひとりの中に刻まれて、そのあとも息づいて
一生忘れ得ない瞬間となる、って なんてすごいことなんだろう、とおもった。


小涌谷では 母さんとみぃ念願の黒卵をたべた。


風の強いなか、わさびアイスとたまごアイスもたべた。
わさびアイスは冗談抜きにからくて、不思議で微妙な味だった。

小涌谷からロープウェイでくだって芦ノ湖へ。
芦ノ湖の遊覧船は、一等席に格上げして のんびりゆったり人がすくないすてきな時間になった。

箱根町でおりて、おそばをたべてから おばあちゃんが楽しみにしてた箱根の関所へ。
関所の蝋人形や資料館をじっくりみてまわった。
おだんごもたべた。関所だんごっていうあんこの草団子と、道中団子っていうみたらし団子。
なんとはないとこなのに、なぜだか すーごくたのしかった。
子どもの頃、よくああいうところに家族みんなでいった想い出とかさなったからかな。

富士山もすごくよくみえた。


肌寒くなってきたから、おみやげものやさんをみて、おみやげを買って
バスで宮の下までむかう。

宿は、ずっと気になっていた 大和屋旅館。
なんと 専用のケーブルカーで谷底にある旅館まで下っていく。


かわいらしい かわいらしいケーブルカー。
夢のゴンドラ、って車体に書いてある。


室町時代から湯治場として栄えていた宿で、当時のまま ずうっと続いている、老舗中の老舗旅館。


雰囲気が青森の蔦温泉によく似ていた。

夕食は地味だけど滋味溢れるおいしいやさしい夕食だった。


おへやに戻ったら8時前。
なんと、それからみぃを除いては全員寝てしまった。

だから 夜がものすっごくみじかくて、なんだかちょっと惜しかったな。

家族で箱根のたびー1日目

わすれないように まずは走り書きでも。

1日目 10/17 土曜日
8:30頃 お父さんお母さんおばあちゃん 羽田到着
予定だと10時くらいに靖国神社集合だったからと準備してると9時前にもうモノレール、との連絡。
焦って出発。
いつもの九段下の駅に靖国神社に出る出口があることを発見してちょっとびっくり。
10時頃、やっと靖国神社に到着して、奥まで歩いていくと、おばあちゃんとお母さんが並んで手を振ってくれてて ほっとひと安心する。
お父さんもお母さんもおばあちゃんもみゆきも勢揃い。いつもの駅がある街が、とたんに違う顔になる。不思議。
お詣りをしておみくじをみんなでひいた。凶のないおみくじ。
菊をみたり、すこし境内の中を歩いてから、座ってみんなでお母さんがもってきてくれたベビーカステラをたべた。
前の日が玉島の神社のお祭りだったみたい。しわいねーって笑いながらも 全部ぺろりと食べきった。

おばあちゃんが このとき、じっと私の顔を見ながら言ってくれた言葉。
「さなえ、後ろに後ろに下がるんじゃないよ。人の影にかくれたらいけんで。控えめにしたらな、どんどん力がなくなるんで。
さなえは光る力をもっとるんじゃけん、しっかり前に前に向いていかんといけんで。がんばれよ。」
なんか、今のわたしを見透かされたようで、そこに必要なことばをくれたようで、じわっと涙がでそうになった。


九段下を予定より早く出発。
タクシーで新宿に向かう。2台に別れたから それぞれが違う場所につくも、なんとか新宿西口で合流。
ちょっと早めだったけど、11:20頃にもうホームに入って、駅弁をみんなでえらんだ。
お父さんはトンカツ弁当、お母さんは銀ムツ弁当、おばあちゃんとみゆきはいろんなおかずが入った野菜中心のおべんとう、わたしは「六郷のわたし」といういろんなおにぎりやおいなりさんが入ったおべんとう。シュークリームやお茶も買った。
12:10新宿発のロマンスカー。
発車するまで我慢よ!とみんなで我慢して、発車と同時にぺりぺり開けていただきますをした。



おみやげはなにがいいかな、と選ぶおばあちゃん。


1時半頃、箱根湯本到着。
湯本の駅がすごく綺麗に改装されててびっくり。
荷物を預けて さあ 出発。
湯本駅前のお土産物やさん街をみんなで歩く。
すごく大きなおせんべいをわけあいっこしてたべたり


ひものやさんをみたり。
目星をつけてたお豆腐屋さんで、お豆腐とがんもをテイクアウトにして、お店の軒先で豆乳杏仁豆腐を食べたり。


おまんじゅうやさんでできたての 箱根まんじゅうを食べたり。
いろいろお店を見て回りながら、試食もたくさんしながらみてまわった。
おばあちゃんがロマンスカーの中から おみやげは何にしようかな、って言ってたのがかわいくて
おみやげになりそうなものをあれこれ吟味してる姿にうれしくなった。


3時半すぎ、そろそろ旅館に向かう。
湯本の駅からバスが出てるから それに乗り込もう、としたそのとき、ぽつぽつ雨が降ってきた。
宿につくころにはどしゃぶりの雨。
宿は山の上の上のほうにあって、すごい眺めだった。

部屋でおせんべいを食べながら くつろぐ。


すごくひろいお部屋。
10畳+8畳+ソファの場所+トイレ+お風呂


夕食は雉づくし。
雉のたたきがすごくおいしくて おかあさんの分までたべちゃった。
鶏肉よりもさっぱりしてた。子どものころ 一度だけ、車の前を横切る雉を見た記憶が鮮明によみがえった。


夜、お父さんお母さんおばあちゃんは、フィギュアスケートを観ながら、8時半すぎには ごろんと就寝。
わたしとみぃは11時過ぎまでソファでころころしながら シュークリームを食べたりしながら たくさん話をした。
12時半くらいかとおもいきや、まだ11時過ぎ というのにおどろきながらも、テレビを消しておやすみをした。

2009-10-18

緊張の一瞬

最高!

2009-10-17

たなぼたのぬくぬく時間

疲労困憊した一週間の終わり。

先も終わりもみえなくて
ひたすら続くミーティングにくたくたになって、
全然金曜日っていう気分にならず、
土曜日から家族で箱根っていう大イベントにさえ 気持ちの切り替えができない帰り道。

ゆうくんに これから帰るよとメールすると
ちょうど会社でたとこ、と返信。

もしかしたらと思ったら
一本違いの電車で、
到着は10分足らずの差。

駅の前で待ってると、びしっとした姿で降りてきた。

おなかすいたねぇ、とふたり。
ちらりと いつものラーメンやさんに行くのもいいなと思ってたら、ゆうくんが意外な一言を。

「龍虎いく?」

思ってもみなかった素敵な案に一瞬でうれしくなって、時間も時間だから開いてるかわからないけど とりあえずダメもとで自転車をとばした。

入っておばちゃんに時間をきくと「12時までなんですよー」と。
あと10分!
諦めて帰ろうとすると、「大丈夫ですよ、まだ作れますから」と言ってくださって 甘えることにした。

悩まず いつものにしようと、上海焼きそばとあんかけ飯とビールを頼むと、あっという間に作ってくださった。

あんかけ飯を持ってきてくれた時の
「ゆっくり召し上がってくださいね」に ふたりともほやぁっとなった。

一口食べると からだの軸の芯のほうから じわわぁって、音がしそうなくらい、しみわたっていった。
一気にからだがあったまって ゆるんでいくのがわかって、おいしいものってこういうことだなぁ、としみじみかんじた。

この一週間、ゆうくんも帰りが遅くて ろくに話もできてなかったから、おいしいのをぱくぱく食べながら たくさん話をした。


金曜日の夜 っていう特別感たっぷりの一番好きな時間を めいっぱい味わって、しあわせなぬくぬくふくふくな気持ちにきりかわった。

朝の布団の中で

頭のうえから まだ6時だというのに
ゴリゴリ ゴリゴリ
ドスンドスン
ごぉー

意味不明な いつものすごい騒音。

昨日の夜も たしかうえのひと、2時すぎまで起きてたはずなのにな。


その音で うっすら頭が起きるモードに。

だからなのか、
それまで見てた夢が はっきりくっきり記憶にある。

スポーツの企画のところのミーティングの夢。

くしゅっと裾しばったフリースのパンツの話や、Tシャツの切り替えの話をしてた。

中毒みたいだー。

でも スポーツがあまりにわからないから 素直にでてきたんだろな。

買って、着てみないとだめなんだろな。
わたしの場合。

2009-10-15

はやくも冬の気配

もう お向かいさんのお庭に椿の花がふたつ。

この間 秋の虫が元気になってきたなと思ったのにはやいなぁ。

真夜中のアイス

最近、ふたりして かえりが遅い。

たいてい11時すぎ。

おなかもすいたのを通り越しすぎて 少しスープや野菜をくちにいれるくらい。

でも、たのしみは そのあと。

ゆうくんが買ってきてくれる 真夜中のアイス。

ふとる、ふとらない ぬきにして、
一日のご褒美。

2009-10-10

ミッション

今日のミッション。

そのいち。
デザインだしのために、渋谷リサーチ。
ブックファースト跡にできた巨大なH&M。
商品のみせかたが色構成別になっていて、同じ商品でもそれだけで 各階違う顔をしていて
見ても見ても見飽きない感じだった。すごい。
ZARA、渋谷西武、Opening ceremonyをまわるも、ちょっと疲れてきて終了。

今日は逐一 みながらメモをつけていったら
やっぱり、ぼんやりした残像だけじゃなくて、きちんとわたしの言葉として 脳に刻まれる感じがした。

ゆうくんとそのあと待ち合わせをして有楽町へ。
移動の電車、いくつも席があいて、人がすくなくて
そんな中 座って いろいろ考えごとをするのは楽しかった。

そのに。
おばあちゃんとおかあさんにプレゼントを買うこと。
おばあちゃんへは 遅れたけども敬老の日のプレゼント。
おかあさんへは単純に、箱根旅行にいくときの洋服を買ってあげたいなあ、とおもってたから。

おばあちゃんへは松坂屋でLANVINのカシミヤのストール。
おかあさんへは社販でカシミヤのセーターとカーディガン。

贈り物をデパートにかいにいってその袋をもってるのは
すごーくすごーく嬉しかった。
大人な感じで。

松坂屋の熱帯魚やさんにもいった。

2009-10-09

いい匂いの朝

台風がすぎた次の朝。

思った以上の快晴。
空気が金木犀のいい匂い。

そのせいか
今朝はいろんなものが なんのフィルターも通らず そのまんますいすい入ってきた。

手をつないでどこかへでかける、女子中学生とお母さん。
まだ半袖を着て えんじ色のランドセルしょって歩く小学生の男の子。最近のランドセルは縦長じゃなくて真四角もあるって初めてみた。
高すぎて ぺたりと貼りついた絵にみえる 青い青い空。

昨日は死ぬほど満員電車だったのに、今日は空いてる電車の中。
殺気立ってなくてうれしい。

今日は ぱぁっと晴れた顔と気持ちでがんばってみよう。

2009-10-08

もやもや しゅん

自信が人を自由に振る舞わせるんだろうなぁ、と実感する毎日。

素材のことも、ブランドのことも、洋服のことも、世の中のことも、なんだか全部 せまくしか知らない。
というか、わたしの脳、半分も働いてないんじゃなかろうかっておもう。

流し見ばっかりしてるのかなぁ?
全然 見たり聞いたりしたことが覚えられないから、会話の中で
「へぇ!あ、そうなんですか!」ばっかり。

あたし あほかしら、って毎日 1日終わると悲しくなる。


ミーティングで発言できなかったり、全部 そうですね、ってうなづいたりするのは、すべて自信のなさがさせること。


入れた知識が素通りするのは 自分で感じ取ってないから。

その都度、頭の中に血の流れ感じるくらい、自分で考え感じながら、
浴びるように 懲りずにやりつづけたら いつかは自分のものになって自信もつくかな。


もやもや日記でした。

2009-10-05

普段いかない街

ひさしぶりにバレエにいこうと朝から万端に準備してたはずが、肝心のバレエシューズがどう探してもなくて断念。

でも内心どっかで 早くおでかけできるな、ってうれしかったり。

今日は六本木ヒルズのスカイアクアリウムにいく日。
いつもより少し早めに出て、蒲田やで明太子と野菜天のおむすびを買う。
六本木にいくまえに新宿に寄って 私の買い物とリサーチを済ます。
いつもならここで終わりのはずが、今日はこれからがメインとおもうと、わくわくした。

きっと あの展望台からだと夕陽がきれいだよね、とおそめの時間が狙いで。

ヒルズについたのは4時すぎ。
展望台にあがって、窓際の席でマンゴーのフレッシュジュースとホットサンドをたべた。
渋谷の位置がわかっただけで まるで地図を俯瞰してるみたいに、その周り全体の街がどこかわかりはじめて楽しかった。
やっぱり地図は楽しいなぁ。

そろそろ夕焼けになりかけたしいこうか、とスカイアクアリウムへ。

すごくバブリーな匂いするディスプレイの中、涼しい顔して泳ぐ魚たち。

いろんなネオンの色。
どぎつい飾りつけ。

それでも、たくさんの人が楽しそうに 水槽のまわりに群がって きれいねぇ、かわいいねぇ、って見てる。

あっ、と気づいた。
私も数年前までは、こんなふうに水槽の自然の中で生き生きと魚が泳ぐ光景は見知らぬものだったんだ。
ゆうくんが魚博士と知ってもなお、実際に熱帯魚を飼いだすまでは。

でも今は、半分当たり前の景色として、小さなかわいらしい熱帯魚が泳ぐ水槽も、どんな水槽にしたいかをわくわくしながら話すゆうくんの姿もある。
熱帯魚やさんに寄るのも、おでかけのときのたまの楽しみのひとつ。


いくら ちょっとバブリーでびっくりするようなディスプレイでも、中にすいすい泳ぐお魚は変わらず一生懸命生きていて、そんな姿に、普段は魚に馴染みない人でもあれだけ惹き付けられていて、なんだかすごいな とおもった。


晩ごはんはせっかくだから普段いかないとこにしよう、と珍しく携帯で検索。
中華料理で探すと なんだかよさそうなとこが見つかり、赤坂見附まで電車を乗り継いでいってみた。

外国のチャイニーズレストランっていう感じで、すごく騒がしくて活気があって、ごはんはすーごくおいしくてやすいし、大正解だった。
ふたりでおなかいっぱい食べた。


ちょっとした旅にでたみたいな、普段いかない街へのおでかけ。

楽しかったぁ。

2009-10-02

申さんにおそわったこと

今回の10FWの企画は申さんは一切絵型は描かない。
なので稼働は深澤さんと私のふたり。

でも やっぱり二人だけだとネタがつきるのも早く、目線があってれば合ってるほど 見るところも似てきて 広がりがなくなる。

今回 申さんは、アイディアは提供する役に撤して、毎日 いろんな画像を「今日の分」って渡してくださる。

それをみると、はっとする。
いろんな幅のアイディアがそこにあるから。

わたしはつい「今まさに旬なもの」につい目がいってしまって、そこからはみ出したものは自信がないのも手伝って、排除してしまう。
でも、申さんのをみると、旬のものはもちろん、それプラス「申さんがおもしろいと思ったアイディア」があって、そこからいろいろ考えられる。

その画像がまさに隅から隅まで当てはまることは重要じゃなくて、「おもしろい」「新しい」のポイントを見つけることが大事なんだと知った。

そのポイントを、今の、そしてこのブランドのテイストに落としていくことが大事なことなんだなぁ。
RESEARCHの意味はそこなんだった。

写真をまるまる絵に写すだけなら誰でもできる。

しっかり私の味つけをして、想いを込めて、誰かに着てもらう他にはないものにしていく作業がこの会社でのデザインなんだ。


あとは その想いをいかに、すぐに形に落とせるくらいにまで消化して、きちんと人に伝えられるか。


有意義な一週間だった。

やったあ

今日は 今週描き貯めたデザイン画を先輩とふたりで整理して構成していった。

もやもやが続いた毎日。
ローラのわたしが一番苦手とする、グラムロックやグランジがでっかいテーマになっていて
わかるけど わからない、みたいな、気持ちの悪い毎日だったけど
ひたすら 合間を縫って描いていった。

まずまずの40型強。

それをふたりでああだこうだいいながら ボードにまとめていった。

夜もふけると なんだか楽しくなってきて
まるで文化祭の前みたいだった。

始めて数時間。
ふたりで90型ほどの絵型を なんとか明日のプレゼンまでにおさまるところにもっていけた。

初めて、洋服をつくる、ということのたのしさのはしっこを掴んだ気がした。

2009-09-29

デザイン画描き

絵、うまくなりたい。

思った形が逃げないうちに描きとめておけるように。
1人、インクペンでさらさらデザイン画を描くデザイナーさんがいて、絵の雰囲気も好きだから なおさらいいなとおもう。

ひとつ考えながら描いてるうちにもう気持ちは「描けない」にむいて試行錯誤が始まる。
そのうち、さっき思いついたアイデアはどこか彼方へいってしまってる。

うんうんうなりながら
雑誌の切り抜きを眺めてる時間の長さに愕然とするし。
あれだけリサーチに時間かけたのに。
あれだけいいものをたくさん吸い込んだはずなのに。ないわけなくて、わたしの頭の中に種は撒かれてあるはずなのになぁ。


やっつけ仕事と片付け仕事になったらだめだ。
もったいない。
来年秋冬にお店に並ぶ商品は いましか生まれる時がないんだから。
そのときの喜びを得るチャンスも今だけなんだから。

2009-09-28

The September Issue

これ、パリのコレットのウィンドーに
どかんとポスターが貼られてた映画。

プラダを着た悪魔、のつづきなかんじ。
アナ・ウィンター本人が結構ながいインタビューにこたえたりして
いいドキュメンタリー映画なきがする。

こちらは英語版。

日本版は「ファッションが 教えてくれること」だそう。
11/7 新宿バルト9にて。

からだがへん

貧血なのか 低血圧なのか
からだのだるさが尋常じゃない。

朝 起き上がれなかった。
2日もつづけて。

なんだろな。

動悸とめまいがして
大学三年生の病気のときを思い出して、ちょっとこわくなった。

明日の朝は きちんと起きれますように。

モードってなんだ?

パリ出張以来、あたまの中を渦巻く自問自答。

モードってなんだ。


昨日 夜、雑誌を見ながらずぅっと考えてた。

必ずしも色じゃないんだ。
やりきること。なのかもしれない、と霧のような思いが浮かんだ。
辛いばかりがモードじゃない。
甘いなら 甘いをつきつめてやりきる。意表をつくくらい。
それを甘ったるくただのぼんやりふわふわに仕上げないのはコーディネートの力だ。

スウィートでハッピーなものもモードになりうる。

というより わたしが目指すべきモードが、スウィートでハッピーなものなんだろな。

ちょっとだけ すっきり。

2009-09-24

黒い服

今回の出張で一番衝撃的だったこと。

それは黒い服の防御力の強さ。
と同時に色ものの弱さ。

わたしはどうしてもペールトーンにばかり目がいくし手にとってしまう。
クリーム色や杢ベージュ、コーラルピンクや淡いブルーグリーン。
それに、いろんな色が入った大柄の花柄。
流行り廃り関係なく 子どものころから ずっと。

でも 今の流れの中
特にいわゆる「業界」といわれる中では
圧倒的に色ものは弱者みたいだ。

ロンドンパリで
毎日わたしひとりだけが色だった。
他の人はみんな頭の先から爪先まで真っ黒だった。
ハイブランドの店が軒を連ねる通りを歩く人たちもみんな黒かった。
そんな中 歩くのは
正直すごく疲れた。
自分が幼稚にみえるようで、ウインドウに映る度 あぁ と場違いな思いがした。

モード=ブラックの根深さを思い知った。

実際 いっしょにいった人が「一目でモード関係者ってわかるよね。とりあえず黒着とけば安心だから。」と 横の人に言うのを聞いちゃったし。

黒を知らないからっていうのもあるんだろうけど、
それにしてもつまらなすぎるんじゃないかな。

安易だ、 とはまだ黒のおもしろさを知らないから 簡単には言っちゃいけないと思うけど、
この世界は色で満ちあふれてるのに その色をすくいとらないのはもったいない。

でも いやだいやだ ばっかりじゃ それもまたもったいない。

わたしも黒を一度体験してみないとな。

それとは別に やっぱりわたしは色がすきだ。
そこが 今のわたしの出発点なんだった。そういえば。

余韻

ほぼ2週間ぶりの朝の満員電車。

今朝は寝坊が心配すぎて
4時半くらいから寝ぼけて起きて、
また寝ぼけたまま床で寝てたり、
そんな頭でお弁当つめたり。

でも今日はやっとからだがかえってきたのか
出張あけのひどいむくみと眠気からは解放された。


月曜日の夜 家族4人がリビングに揃い、みんなで新品種のマスカットを食べながら、房が倒れただけで笑ってたのや、
おととい うちに二家族8人が勢揃いで賑やかに楽しくごはん食べてたのとかが
まるで夢みたい。

あまりに楽しい日が
凝縮されまくって
たった1日2日におさまっちゃったのが残念。

余韻をしっかり味わおう。じゃなきゃ もったいなすぎる。

2009-09-23

今日この佳き日に

正確には昨日。

9月22日 大安。
ほんのすこし 雨の火曜日。

倉敷の実家にて 結納。


朝起きて
おかあさんに言われたとおりに
みぃときゃあきゃあいいながら掃除。

張り替えたばかりの畳を掃除して
床の間を布巾で拭く。
お床のまんなかに 
お父さんの友達の焼き物師が引っ越し祝いでくれて以来ずっといる、しゃちほこの焼き物をどちんと据え、
脇におかあさんの生けた リンドウの花瓶を置いた。


今日この佳き日に の歌があたまをかすめる。
おもわず 鼻歌。


そろそろ長嶋家が到着するというころ
みんなであせあせ着替えてるときに
むこうからおかあさんの鼻歌がきこえる。

今日 この佳き日にー♪

おんなじ歌。
マイナーな歌なのに。
じぃんとした。

家族だなあ。


始終たのしくわらい倒して 
おかあさんの花咲くようなおいしい手料理を食べてすごした
しあわせな一日だった。

2009-09-21

家族4人勢揃い

出張明けの次の日。
出張報告のために出勤。
だから 次の日のために 初めての飛行機での帰省。

どたばた乗って 少しとろとろ居眠りして ふと目が覚めて
目に飛び込んできたのは 窓の外の 一面の赤のグラデーション。
わぁっと見てると 10分足らずでもう降下。

岡山空港に到着するとものの5分でお迎えのお父さんに会えて
飛行機のすばらしさを初めて実感した。
東京を出て たった1時間で もう ただいまだなんて。

お父さんの顔を見た瞬間、それまでの鉛のような疲れや
いろんな不安ごともふっとんで、ただただ これからみんなが揃う嬉しさでからだがふわふわ浮きそうになった。

うちについて 玄関に入ると
冗談みたいに そこにちょこんと座って おじぎをしながら
「おかえりなさいませ〜」と迎えてくれたお母さん。

出張からと東京からのダブルの意味のこもった、普段にはないお出迎えにどきまぎしながらも
お母さんの嬉しさが手にとるようにわかって ぎゅうっときて
「ただいまなさいませ」と へんな返事をしてた。

廊下を歩いて リビングに向かっていると
少し開いたリビングのドアの下のほうに黒い影。

あぁ!っと思って走りよると お風呂上がりのつるんとした顔のみぃ。
いつもそうだけど、ふたりがあうと嬉しすぎて 一気に全身の血が沸く。
ひとしきり みぃときゃあきゃあ言いあいながら ぎゅうぎゅうした。
横で笑いながらみてるお父さんとお母さん。
最近はなかなか一緒に実家に帰ることがなかったから、
ここ1年くらいなかった ひさしぶりの儀式。

家族4人が揃うことのすごさ。

おでんを囲んでのばんごはんや
そのあとの私のおみやげを開けてるときや
新品種のブドウの 桃太郎ジャイアンツを食べてるときの 空気がきらきら輝いてること。
たった一房のブドウであんなにたのしいなんて。
つやつやのブドウがびっしり連なった房をたてて 一粒一粒ああだこうだいいながら おいしいねおいしいねと食べる嬉しさ。
贈呈用なら1万円するんだよ、でもみぃは前それを一人で食べたんだよ、
えー!1万円 ひとりで食べたんー? もったいなーい!のやりとりに
にっこにこの笑顔で
「いっこのブドウだけでこんなにたのしいんだから 安いもんだわ」の父さんの言葉が わたしたち家族のすべてがこもってるような気がした。


帰った瞬間の玄関から香ってた 新しい畳の匂い。
まっさらな 張り替えられたばかりの障子。
さっぱり洗われて 白くなってる部屋全体のカーテン。
取り替えられて綺麗になってるブラインド。
きちんと整理整頓された本棚の中。
増えてるおっきなテーブルと絨毯。

それに、冷蔵庫に貼られた、大きな行事の前には恒例の、お母さん手書きのお品書き。
洗ってお盆に伏せられている 数えきれないお皿の数々。

この1ヶ月、どれだけお父さんとお母さんが
9/22という日のために 時間と想いをかけて準備してきてくれたかを ひしひしと感じた。


じゃあ、明日の朝は早いから、と11時半頃 それぞれおやすみを言って部屋へあがった。

部屋の扉を開けると、さっきまでリビングでごろんと居眠りしてたみぃが うれしそうに待ち受けていた。
それからまた1時間あまり、ふたりで漫画をよんだり 懐かしいシールを眺めたりしてあそんで、
名残惜しみながら おやすみをして 眠った。

むずかしい

ロンドンパリ出張から感じてたこと。

感じて、
しかも開き直れず、
いつもどうしようもなく悲しい気持ちになること。

人間力っていうことばをよく聞くけど、わたしにはそれがない。
あるとしても薄すぎる。
もしくは今の場所があわなさすぎるのかな。

昔からそう。
高校では特に。
苦い思い出ばかり。
初めてカナダに留学した時、どうやっても埋もれてしまって死ぬほど苦しかった。

今、そのときに近い。

英会話を始めた時、
はやくうまくなりたい一心で恥もなにもかも捨てて、からだまるごと私、っていう気持ちで体当たりした。
人は物怖じする人の言葉はあんまり信じない。
だけど わからないならわからないなりに体当たりで頑張るガッツは買われるし、可愛がられる。

私は ものをしらなさすぎて まったくことばをもっていない。

洋服をみて感動はする。
なのにそれを表現することばをもたない。

そうすると自然にくちをつぐんでしまう。
そうすると存在感がもともと薄いのに もっと薄くなって自分で息をするのが苦しくなる。


努力できる余地は腐るほどある。

いいものをたっぷりおなかいっぱいみて
目を養おう。

多少 ミーハーにならないと。

2009-09-18

オペラ前より

今日はパリ会議をなんだか全体的にもやっとした感じで終えて、日本へ荷物を送る手続きをしたあと いったんホテルへ戻って、再びオペラ前へ。

老舗の二大デパートのギャラリーラファイエットとプランタンをぐるりとみてまわると もう閉店の9時。


やっぱりパリは夜になると街が輝く。
昼間はざわざわ、
東京より早足で歩く人でごったがえして きれいとも思わないけど。


今売れてるものと
この先売れるかもしれないもの。
それぞれが何なのか嗅ぎ分け、何が参考になるものなのか整理して 必要なものをサンプルとして買うっていうのはなんなのかよくわからなくなった。


夜、ひさっしぶりのゆうくんの声。

いっきにふかっふかになった。
ありがとう。

2009-09-15

パリ

メトロの階段を上がると

そこには 映画のなかだけで知ってた景色。

目の前にはルーブル美術館。

突然のどしゃ降りの中
ぽぅっと輝くオレンジ色の光。

まるで テーマパークの景色みたい。

ことばがわからなさすぎてすごい緊張して疲れるけど、身に起こっているしあわせをおもおう。

2009-09-12

公衆電話

今日から ロンドンパリ出張。

おかしくなりそうなくらい緊張しまくりで、まったくうきうきもしてない。


でも、8:27 「公衆電話」の表示と着信。

もしや!とおもうと
やっぱりゆうくん。

「いいたいこといっぱいあるけど、
とりあえず、いっぱいさなえらしい写真を撮って、
図々しいくらいになって楽しんでおいで。
将来、お店するときのためにも役立つよ!
だから、緊張しすぎずに、にこにこでいっておいで。」

はりつめてたのが
一気にゆるんだ。

緊張しすぎて いやだいやだにまでなりそうになってたけど、

ふぅわぁって
すごいおっきないい匂いの毛布でくるまれたみたいな気持ちになった。

今、っていう いまが
やっとわたしのからだの中に入ってきて
あたまとからだがぴたっと合った。
やっと わたしになれた。

よりどころがある、足元のしっかり感。

がんばろう。

いってきます。

2009-09-09

到着!

ともだちの、せいちゃんの 洋服第一号が届きました。

ネームとか品質タグとか納品書とか、いちいちきゅんとして、こまかいとこまでじぃっと眺めた。

ネームにつく麻紐や、
取り扱い注意の紙や、
ぜんぶ ひとつひとつじっくりえらんだんだろなぁとおもうと、なかなか紐が切れないな。

がんばってるな。

うれしいな。

大事に着ます。

いつもと違う朝

今日は1日 横浜アリーナで、コンベンションと呼ばれる、グループ会社すべて含む総勢たぶん3000人くらいのでっかい会議。
半年に一度だから、今回は三回目。
前回よりも遠い会場。

というわけで、今日は現地集合。

いつもより一時間遅い電車で、いつもとは違う電車と駅で乗り換え。
しかも、生まれて初めてのデニムのミニスカート。
レギンスはいててもなんだかそわそわ。

今日は寝すぎないよう
しゃんと過ごせますように。

前回は北京オリンピック シンクロナイズドスイミング中国代表監督のお話がすごく感動的で おもしろかったから 今日もそれおもいだしながらがんばろ。

2009-09-08

かたみみイヤホン

朝の電車の中。

とつぜん、
くらっとからだが傾いた気がした。

あれっ?と思ったら
眩暈でもなんでもなくて
かたみみのイヤホンからの音が出なくなっちゃってた。

いろんなボタンをおしたりコードを挿したり抜いたりしても 右耳からはなんの音もでてこなかった。


音なしじゃ なんだかさみしいから
音のでないイヤホンと出るイヤホン それぞれ右左にはめて聴いていた。

不思議なことに
こうなって初めてちゃんと耳の機能を実感する。

いつもは当たり前に
両耳イヤホンからの
頭のなかに響く音に包まれてる。
かたみみになると、
とたんに音の出ない右半身が麻痺してるみたいに、感覚にしゃがかかる。


大学生のころ、眩暈がとまらなかったとき、
元看護師のお母さんに一番にいわれたのが
「耳鼻科には行った?」だった。

まったく理解できなくて
なんで耳??(かあさん、わたし眩暈っていったのに)と 不安になってたくさんインターネットでしらべてみた。

耳が平衡を保つ働きがあるっていうのは高校の生物の教科書にあったような気がするような、とうっすらおもいだしたけど、
初めて このとき 自分の体の中のことに置き換えて、いろんな点がつながった。


っていうのを おもいだして、
今朝は耳のことを考えながら電車に乗ってた。

2009-09-07

あと一週間

もない。
よくかんがえたら。

この土曜日にはもう海の向こうだ。

5年ぶりの海外。

あれだけ、信じられないくらいうれしくて仕方なかったのに
正直、いまは不安だらけだ。

昨日なんて、
ゆうくんとならんで 家に歩いてかえってるだけで
「来週の土曜日はこうじゃないんだ...」ておもったら
なんだかとたんに寂しくて不安になってきて
ぼろぼろ というより ごろんごろん 涙がでてきた。


準備らしい準備ができてなくて
今週も早くは帰れなさそうで
「気づいたら あ、ここ パリ?!」みたいな
不十分な準備でいきそうで、だめだだめだ!
もったいない!

「おとなになったら」くらいの憧れもっていきたがってたとこへいけるんだから。

まわりに気を使ってばっかりじゃもったいない。

行くにふさわしい、と思ってもらえたんだから
あとは自信もって きもちをふわふわにして
たのしさであっためてったほうがいい。

心配性だけじゃ たのしいものなんて うかんでこない。

2009-09-06

氷川神社のおまつり

去年の「来年は本祭だからおっきいよ」と教えてくれたおじさんのことばをきいた時から、ずうっとこころの中で待ち続けてた氷川神社のおまつり。

ある日、桜並木にちょうちんがついた時からわくわくはおっきくなって、
行く行かないに関わらず うきうき心待ちにしてた。

ごはんを食べおわって
ちょっと風邪気味のゆうくんの薬を買いに出た時
むこうから ドンドンと太鼓の音。

あっっっと顔を見合わせて 行こう!っと決めて、
ダッシュでお薬を買いにいって戻ってきた。

カメラと500円玉をポッケに入れて出発。

提灯があかく光る櫓と
まわりで踊るおばあさんやおじいさんや若いお母さんたちや 走り回る子どもたち。

ここに「住んでる」ひとたち。
だれもが今日のこの夜を楽しみにしていて、
盆踊りを練習したり、
町内会で準備をしたり、
浴衣を着せてもらったり。

わたしたちは まだ 外側からみてる。
子どももないし、地域の会にも入ってないし。
旅先のおまつりをみにきた感じ。

それでも こうしてふと秘密の花園みたいな地域の世界に触れて、自分も少なくとも5年は住んでる、と思うと、ここに立つ脚をじんと感じて「わたしは生きてるんだなぁ」とうれしくなった。
数年前には考えられなかったこと。

ずっと根付く場所はここじゃないかもしれない。

でも、いつか こんなふうに、
わたしにも、
「生きていく」場所ができるんだろう とおもうと
走りだしたいくらい わくわくした。

2009-09-05

賭け

目黒のギャラリーであるというさかな展と、出張のお買い物と、エンゲージリングの下見をかねてでかけた。

家を出たときから喉がからからで
恵比寿の駅にあるジューサーバーでフレッシュジュースを飲んだ。
わたしはブルーベリーヨーグルトジュース。
ゆうくんはミックスジュース。

飲みながら ふとみると、
雑誌 WITHの大きな看板のモデルを 一生懸命 携帯で撮ろうとしてるおじさんを発見。
おじさん、といっても、もうおじいさんにさしかかろうとしてるくらいの男の人。
何度も何度も角度と距離を調整しながら 何枚もとってた。
それを見ながら ふとゆうくんが
「こないだ、ああやってビヨンセの写真撮ってるおじさんみたわ」というから
「ああ!あのクリスタルカイザーの」と答えると
ん?とへんな顔をした。

「クリスタルガイザーやろ!?」と言うから
えぇぇ??!となり、いつか わたしもどっちかな?と思ったから
わざわざラベルをじっとみて確認した覚えがあったのを思い出して
「ちがうよ!ぜーったいクリスタルカイザーだよぉ!だって わたし 前みたもん!」と言い張った。
「Gってかいてあるけど 発音はちがうんだ、っておもったもん」と。

よし、賭けよう、ということになり、
100円の賭けをした。

ぷくく ゆうくん まちがってんのにな。と思いながら。

ちょうど目黒でドアがキヨスクの前に止まったから
そのまま飲み物売り場へ直行した。
さすがに不安になってきて ドキドキしながらも 半分以上自信をもって
ビヨンセのボトルを手に取って 裏をじっとみると...

そこにはきちんと
「クリスタルガイザー」と 書かれてあった。


がーん
いままで 何年間もまちがえてきたのは わたしだった。

あんなに毎日専門学校時代飲んでたのに!

でも よかったー 他の人の前で言い張ったりしなくて。


というわけで、約束通り100円プラス47円オーバーの冷たいお茶を買ってあげました。
わたしも半分飲んだけど!

2009-09-02

ごま飴の日

今日は朝いちばんから走り回って、これでもか、っていうくらい汗をかいて、動き回った1日だった。

毎シーズン恒例のおっきな会議の準備と、土壇場でのやり直し会議と、フィッティングが同時進行だった今日、わたしの初めての子たちのいくつかをフィッティングできずに終わっちゃったのはほんとに残念だった。
でも、迷う隙間がなく仕上がっていたから今日のは見れなくてもいいとして、今日会議で使ってたから運良く居残った 一番好きな品番を来週きちんと自分の目でみたい。

絵と実物の差を、きちんと感覚として覚えたい。
どんなことが、大勢にむけての洋服を作るためには必要なのか。
少しの経験が、次の気づきにつながって、だんだん紡がれていくから。


今日は1日中、お母さんにもらったごま飴をポッケに入れてた。
少しなめると いきなりごま団子みたいなごまだらけの丸になる、ごま飴。
食べるたびに粒々がぷちぷちはじけておいしくて、
気づいたらすごくたくさん食べてしまってた。

こないだ 低インシュリンダイエットの本読んで
糖類にはきをつけよ、とか思ったばっかりだったのにな。


仕事が終わって、
お母さんからメールが来てたから電話した。
ごま飴の話をしたら、
まるで眩しい朝みたいな 明るい澄んだ声で笑ってくれるから、ぱぁっとからだじゅう流れる血や空気がかるくなって、ぐんぐんめぐりはじめた。

今日1日、がんばってよかったな。

2009-08-31

あたらしいことって

土日をゆったりと 時間のつぶつぶをかみしめて
わたしのほんとのペースでなんにもむりなく からだとこころを休ませて、
家の床に掃除機をかけて すみっこまで拭いたり、
洗濯物を丁寧に洗って干して ふかふかにしたり、
一週間のお弁当用に常備菜をつくったり、
そんなふうに過ごして 満たんに貯めて 月曜日をむかえても、
やっぱりどうしても ちょっとやられる。

「新しいこと」がなんでわたしにはたまっていかないのかなあ、って。

新しいものばかりじゃなくても
「わたしはこれは誰にも負けない」っていうことが
なんて少ないんだろう、と。

ぜんぶ なんだか中途半端な気がする。
「詳しい」じゃなく、ただ「知ってる」だけで自分の目やからだで思いがこもった体験じゃない。

わたしは わりと たんたんと
日々のルーティンをこなすことばかりに注力してる気がする。

きらいじゃない。
好きな本を何度も何度も読んだり、
好きな曲ばかり何度も何度も聴いたり、
たべものも好きなものを作ったりする この性質は。
でも、広がらなさすぎる気がする。

守るばっかりじゃなく、
もっと ふわぁっとゆるく 身を委ねて
おもしろい!って思ったものには飛びついてみる、とかしてもいい気がする。

暗く 沈むなんて そんなことはしたくないから
吹く風やくる波に乗ってみるくらいのゆったりした気持ちでいたい。

わたしの どうしようもない、染み付いた性質はそれでいいから
それだけ、にならないようにしたいな。

とくべつ感

今日は朝、突如、ラーメンが食べたくなった。
ラーメンなんて、一番今まで興味なかった食べ物なのに、
北海道で食べた感動的な塩ラーメン以来、
「もしかしたらおいしいラーメンは美味しいのかも。」と むくむく興味が湧いてきてた。

今朝はそれがぽん、っと外に出てきた感じで、
気づいたら「ラーメン食べたい気がする」と口にしてた。

簡単な格好で 涼しい風の中、自転車をこいで東十条のラーメンやさんへ。
「ラーメン食べにいく」っていうことばがなんだか新鮮で、何度もこころの中で反芻してみては、その響きにくすぐったくなった。

ラーメンはもやしがたっぷりで、鰹だしでおいしかった。
やっぱりラーメン屋の雰囲気に慣れず、入って出るまでずっと気持ちがおどおどしてたけど。


帰り道、昼間の活気溢れる十条商店街を通り、
今年初物の秋刀魚をついに買う。
ぷりっとして、おっきなのを二本。
おばちゃんが親切に保冷用の氷を入れてくれて、小さな会話を聞いて気遣ってくれたことに嬉しくなった。

今日は月末だからと
ちょっと思い立って駅前のケーキ屋さんへ。
フルーツミルクレープとレモン風味のレアチーズパイをひとつずつ。
そっと平行に持つケーキの箱がとくべつ感たっぷりでわくわくした。


夜ごはんは念願の焼き秋刀魚。
大根おろしはぴりぴりするほど辛かったけど、
秋だなぁーと噛み締めた。美味しかった。


ケーキも、しばらくしてから、
きちんとクロスをひいて
コーヒーも煎れてたべた。
すこしのことで
とくべつ感が増す。

毎日はこうやって
ちょっとずつのしあわせでできあがっていく。

2009-08-30

苦しい朝 

今日は 朝からたいへんだった。
おなかがいたくていたくて、七転八倒。
朝から悶え苦しむわたしの声で、ゆうくんを起こしてしまうし。
すぐに薬局に薬を買いに走ってくれるも、すぐには効果なく、
付き添ってもらって ゆっくりゆっくりちびりちびり自転車をこいで病院へいった。

子ども以来、付き添ってもらっての病院。
痛すぎて意識が飛びそうなのに、横に肩があるというだけでふやぁっと安心した。
おかあさんに付き添ってもらっての病院を、匂いまで思い出しそうだった。

2009-08-27

黄金色

昨日 寝る前から朝ごはんが楽しみだった。
明日の朝ごはんは牛乳とパンにしよう、と決めて。

食パンの袋をぺりぺり開けたときの、ふわっと香るパンの匂いは、いつでも胸いっぱい吸い込みたくなる。
小さい頃から大好きな匂い。

食パンにたっぷりお母さん手製の梅ジャムをぬる。
とろりとして 黄金色に輝く梅ジャム。

きゅぅっと甘酸っぱくて、幸せな味。
ゆっくりかみしめて味わった。
牛乳と梅ジャムパン。

懐かしい、楽しい組み合わせ。

からだじゅうしあわせで満たされた、短いけど、楽しい朝ごはん。

2009-08-26

ローラとアン

昨日の夜、いつもより早く眠たくなって、11時半すぎには寝たら、今日はきっちり6時間で目が覚めた。

朝がたっぷり。

朝ごはんも、洗濯もできた。
クーラーなしでもべたべたしてない体が気持ちいいな。

昨日、会社で、花柄といえばわたし、コーラルといえばわたし、といわれた。
ふざけて英名つけあってたら、「よこっちはローラしかないでしょう」と先輩。

あぁー! うんうん、と納得の周り。

大草原の小さな家か赤毛のアンだって。

いやだよー!致命的だよー!
ちょっと間違えばおもいっきりださい方に転ぶところ。
曲がりなりにも洋服つくる職なのに、土と埃と麦わら帽子の匂いするのがぴったりなんて、致命的じゃないのか。

昨日はそれが思った以上にショックだったみたいで、家からどうやっても出れなくて 家の中でひとりぼっち家事ばかりしてる夢をみた。
すごくさみしくて、夕方ゆうくんが外の空気を連れて帰ってきてくれるのだけを楽しみにしてた。


専門学校ではなんにも気にならなかったのに、今こんなに気にしてしまうのはなんでだろ。

2009-08-25

にきび

いままでなかったくらい たくさんの 顔中のにきび。
なんでだろうなあ。
汗たくさんかくからかなあ。
お肌の曲がり角、ってやつなのかなあ。

いくらかんがえたって わからないものはわからない。

2009-08-24

のんびり曜日二日間

この土日、久しぶりにずぅっと家ですごした。

どうしてだか 外へ出かけるよりも、うちの中でこまこましたり、ゆるゆるゆったり、時間がたっぷりあるのを感じてるほうがよかった。

おやすみの日の、時間がとまってるようで流れてる、ふわんとふくらんで その合間をふわふわ浮かんでるみたいな感覚がすき。


ミシンをいつでも使えるようにしたい、とずっと思って考えてたら、なんてことはなく、ただ机の引き出しをちょっと横に寄せて配置を変えるだけでよかった。
なーんだ、と数秒でミシンスタンバイの状態に。
ずっと作りたかった髪飾りを作った。
音楽かけて ミシンに黙々とむかうの、やっぱりすごくすき。
頭のなかがしん、として、ただ目の前に針と布があるだけ。
楽しかった。


ごはんも その時食べたいものを、気分で外に食べにでかけたり うちでたべたり、いつ食べたっていいし、なんて 週末だからこそできること。

土曜日もおもいつきで、久しぶりにおくらやにいくことに。
夕方 日が落ちそうな頃、自転車に乗って。
いつも帰る時間に近いけど、いつもとは逆方向に走る景色。
いつもの風景なのに、見たことない景色。
道の両脇に並ぶごはんやさんの看板が、たのしそうに橙色に輝いてみえて、ただ楽しいきもちだけで こんなに世界はきれいに見えるのか、と どきどきした。

2009-08-19

高校生以来のむずむず

昨日、えりさんとの初めての2人ごはん。

初めて面とむかって話をしたのは、みんなで集まってのんだ2ヶ月前。
3年前に初めて会った時の印象とはまったくちがって、びっくりするくらい 人に距離を感じさせない人で、その日の数時間ですっかり魅せられて 大好きになってしまった。

だから、念願の、だった。
低い、おっとりした口調と、喜怒哀楽のはっきりした表情がここちよくて、自分でも不思議なくらい、いろんなことをはなした。

こんなふうに、女友達にたいして、恋がはじまる前にどきどきするような、時間がいくらあっても足りないような、もっともっとって思う気持ちになるなんて高校生ぶり。

そんな人に この歳になって出会えたのは奇跡みたいで、なんだかこころがあったかくてむくむくむずむずする。

初めて2つ目

鶏のレバー煮。

焦げつく寸前。
あぶないあぶない。

でもおいしくできたかも。
今まで躊躇してたものの1つ。
お母さんの味。

2009-08-17

切り干し大根

今まで、国産を買うと高いし、中国産はこわいし、でなかなか買えなくて手をつけてなかった切り干し大根を初めてたいてみた。

おばちゃんお手製の切り干し大根。

佐治のおいしい分厚いあげさんといっしょに、お母さんに教えてもらったとおりに。


今日のお昼がたのしみ。

2009-08-16

ちょうちん

風に揺れるちょうちん。

涼しい夕方。

これからお買い物

今日はカレーライス。

2009-08-15

家族会議

おやつの時間
10時半。

父さん母さんと三人でテーブルかこんで、箱根旅行計画。

父さんもわたしも半分パジャマ。

テーブルかこんで計画なんて 滅多にないから、なんだかこれだけで楽しい気分。

おととい買ってもらった、安富牧場のしおアイスを食べながら。

朝ごはん

今日は6時半には起きた。寝るのがもったいなくて。
起きると 香ばしいいい匂い。
お母さんが朝からパンを焼いてくれてた。
おっきなホットケーキみたいな、フライパンいっぱいのまんまるいパン。

4分の1くらい切ってもらって、フライパンでほんわりあたためてもらって、バターをたっぷり。
それに、手間ひまかかった、小梅で作った梅ジャムをつけながら少しずつ食べた。

昨日サービスエリアで買ってくれた 白バラ牛乳の飲むヨーグルトと、佐治ののりこおばちゃんが作ったトマトも並べて。

光さす食卓。

のどかな朝ごはん。

窓から、子供会の子たちが隣の公園で練習してるのが見えて、「あぁ、今日は土曜日の朝だ」と思ったら、一気に普通のおやすみの朝な気がして、「今日帰らなきゃいけない日だ」と昨日の夜から悲しくなってた気持ちがふわっと飛んでった。

景色に溶け込んだ、何気ない朝の風景に 少し救われた。

2009-08-14

年に一度の佐治まいり

 

わたしの 日々の現実と、あそこで営まれる生活に、おなじだけの時間がながれてる、とは。

深呼吸させ
手足を自由にさせてくれる、やさしくて健やかなくうき。


車のなかで
わたしの現実はどこにあるのか 少しわからなくなりそうで、一生懸命 自分をなだめた。

やっぱり 正直なねっこは 匂いある空気を求めてるんだ。

2009-08-13

わたしの部屋

うちを出ると自分の部屋がなくなる、とよく聞く。


わたしの部屋は私が出てからも、基本的にはずっと変わらず高校三年生で出た時のまま。


うちにいると、何かと話がスムーズにすすむ。
おかしな気を使わなくてすむし、様子がわかるから安心できるし、ちょっと調子悪くても 冗談でやわらげられるし。

おなじうちに住み、おなじ場所に帰り、ごはんを食べ、その日の他愛ない話をする、という、ただそれだけが、どれだけ価値ある 大きなことなのかを知った。

写真は、ベッドからふと見上げたときに はっとした景色。

小学一年生の時の引っ越しもいっしょに経験した、ミッキーミニードナルドのお面が そういえば掛けてあった。
10年以上壁にかけてたら とった輪郭だけ、なぜかくっきり残ってて、みぃとふたりでびっくりした。

2009-08-12

発見

おばあちゃんの麦わら帽子からとびおりた。

風のまねして 揺れてる。

2009-08-11

長旅

新幹線に乗って そろそろ5時間弱。

つかれてきました。

まわりのこどもたちも うろうろにも疲れたのか、すっかりしずか。

つかれたね。

岡山駅までもうちょいなのに、歩けるくらいのろのろ運転。
落ち着け、わたし。


空を眺めてみる。

あ、つきそう!

たなからぼたもち

今朝の地震で新幹線に一時間半の遅れ。

ほんとは東京駅の地下で駅弁買う予定だったけど、急遽やめて、丸ビルへ。

駅弁もわくわくするけど、べつのわくわくが待ってた。

明るいテラスでクアアイナのおっきいハンバーガー。何年か前に食べたっきりで、見るたびにいきたかったから、なんだかたなぼたでうれしいおひるごはん。

2009-08-09

一大決心

バレエを習うことにきめました。

こどもの頃からの夢。
剣道をしながら、ずっと、なんでバレエじゃなかったんだろう、って思ってた。
高校あがるときに、意を決して剣道を辞めさせてもらい、ダンス部へ入る気満々だったのに、なぜか なぜか 話の流れで少林寺拳法を習うことに。
始めてみれば、勝敗よりも型の正確さや表現力が評価される少林寺拳法が性にあってたのか、どんどんおもしろくなって、結局 全国大会まで行って、「あぁ、わたしは武道の血が流れてるのかも」となんだかしっくりして終えた。


けど、専門学校で洋服を作り始めて気づいた。
コンセプトメイキングをしてるとき。

やっぱり 人の躯の美しさにすごく憧れを持ってる。と。

どうしても 特にバレエやダンスを軸に考えてることが多かった。

ダンスを観に行くことは増えて、そこから何かをつかみとろうとしてたけど、やっぱり自分がしたことないと、筋肉や骨へのこまやかな気の入れ方がわからない。

いつからか「習いたい」が確かな気持ちになっていて、いつかはいつかはって思ってたから、今年始まる時にダメ元で今年の目標に掲げといてみた。


なんだかもやもやと、
自分の保守的姿勢が心配になってた今週あたま。
ひさしぶりにみたバレエ教室のサイトで、みつけた。
スポーツジムでバレエのレッスン受けるくらいなら、いっそのことバレエ教室に通おう!
どんな初心者向けの小さなとこでもいい、まず始めてみてから いいところは探せばいいじゃん。
って気持ちに すこーんと射抜かれて、その日のうちに無料体験申し込み。

実際昨日。
感激だった。
今まで敷居が高すぎて習うなんてとんでもない、って思ってた、その場所に立って、いきなりバーレッスンを受けてた。

笑えるくらい ちんちくりんで不恰好だけど、先生の綺麗な脚もとの動きを目で追ってるだけで楽しすぎて、ぽこぽこぷくぷく音がするくらい 気持ちが嬉しさで沸いていた。


帰って、相談して、土曜日クラスにいくことに決定。

今日はバレエシューズを見に行く日。
わぁい

2009-08-08

ぶたどん

アド街ック天国が帯広特集。
初めて真剣にみた。

見てたら 豚丼がでてきて、すごくおいしそうだった。

番組が終わると、
台所でお米を研ぐ音、
なんだか香ばしいいい匂い。

もしや、と思ってると
「豚丼、たべへん?」。

ちゃちゃちゃっとすばやく作ってくれました。

おいしかったー。
土曜日ならではの、遅めのごはん。

これは定番メニューに決定。

2009-08-06

なつだ、とおもう日

8月6日。

こどものころから、
「あ、今年も今日がきた。」とおもい
一番暑い季節が来てたんだ、と改めておもう日。

8:15。
毎年思い出すのは、小学生の夏休み。
朝起きて、ラジオ体操にいって、帰ってきて朝ごはん。
しばらくテレビを見ていると、この時間がやってきて、
原爆の碑が手前に、画面の奥の原爆ドームに向かってずらりと並ぶひとたちが映る。
ポ、ポ、ポ、ポーン、と時間を告げる音。
いつも黙祷を一緒にしてた。

なかなかこの時間にテレビの前にいることができなくなっても、
やっぱり、この日の8/6という数字は、私の中で一つの忘れない数字。
1/17の5:46とおなじ。

家族で見た、8:15で止まってしまった焼け焦げてぼろぼろの腕時計を一緒に思い出す。

夏だ、とこの日を境にいつも実感する。

2009-08-05

わたしの基盤

私は幸せだなぁ、と思う。
数は多くないけど 一言で十通じる友達がいて、何があっても守りぬきたい唯一無二の恋人がいて。
あたたかい家があって。

私がわたしに戻れる場所があって。

会った その一瞬の間のできごと、
2人の間で 星が瞬くような光が見える出会い。
それは絶対的な出会いで、それを大事に大事にしてきたことが、今 私のすべての基盤を支えている、と実感した夜。

仲間いり

今日デビュー。
悩みまくった末、後押ししてもらって買いました。

歩くとちょっと足がくりっとなって、こけそうになる。

今日のお昼休みに 裏にゴム貼ってもらいにいこうかな。ちゃんとかわいがろう。

はやく足に馴染むといいな。

2009-08-02

ゆるゆるのんびり

今週末はたっぷり、時間をめいっぱい使ってのんびりした。

昨日は朝8時半には起きておさんぽから始まって、新宿へ用事しにいき、帰ってから花火のお弁当つくって、自転車で花火を見に行って、ぼぉっとしたし。

今日は10時から美容院だったから、9時にはうちを出発。
お昼には二人ともさっぱりすっきり。
もう気分的には4時くらいな充実感。
山手線で恵比寿のパイルカフェでランチ。今日はすごく珍しくお客さんが誰もいなくて、迷いなく一番好きな窓際のソファを選んで、照り焼きランチを食べた。

帰ってきてもまだ夕方前。ちらりと不動産やに寄って、この辺りの物件を見せてもらった。
これから、もっとちゃんと二人で細かいとこまでイメージ膨らませて、おんなじ景色頭に思い浮かべながらさがしたいな。
そしたらきっといいのがみつけれるはず。やってきてくれるはず。
生活を支える、大事な場所だから。


夕飯のカレーの準備もゆるゆるのんびりと。
くつくつ煮込んだから、今日のじゃがいもはほくほくほろほろでおいしかった。辛い辛い暑い暑いいいながら食べて、おなかいっぱい。

普段より1日多いくらいの時間数、二日間まるまるゆるりと過ごしたら、たっぷり満たされた。
ただの週末もちょっとの工夫でバカンスみたいになるって実感。

2009-08-01

土手の上 空の花


先週から、今日はおべんとを持って、花火みにいこうと決めてた。

そのために、彼は自転車を買ったし。

今週ひまがあれば、「おべんとう、なにしようかなぁ」と考えてた。
今日の午後、スーパーへ買い物に。
ごはんより、ビールにあうおかずがいいね、ってことに決まり、
メニューを思い浮かべながらお買い物。
鶏肉は太田で、鶏のももを。

今日のメニュー
鶏肉の唐揚げ
茄子とピーマンのしぎ煮
イカのオイスターガーリック炒め
卵焼き
焼きソーセージ
キュウリの生姜漬け
枝豆のおにぎり

すごくたのしかった。
ひさしぶりに、2人分のお弁当。
鶏肉もきれいだし、茄子もおおきいし。
卵焼きもぽてんとまるく大きく焼けた。

最後におにぎりをにぎってもらって、
いろんなタッパーにおかずをきゅうっと詰めて、いざ出発。


自転車で荒川沿いまでは30分ほど。
思った以上にすいすいすんなり行けて、土手の上のベストな位置を確保。

草の上に座って、手ぬぐいにつつまれたおべんとを開く。
涼しい川沿いの風が通り過ぎていく。

どーん、と数秒遅れて聞こえる花火。
間隔置かず、どんどん打ち上げられる花火を見ながら
一年間、この瞬間のためにいろんな思いを懸けてきた職人さんを想う。
あがって数秒の、煌めき。

吸い込まれるようなきらきらを見ていたら、
自然と目の前がこどものころに戻った。
「今日は花火」と楽しみにして、晩ごはんは少しにして、家族みんなで車で出かけた玉島の港の花火。まだ空がほんのり明るいころに車をとめて、なんとなく席とりをした。
花火が打ちあがる前に出店をぐるっとお母さんとみぃと歩いた。
お父さんのすきなたこ焼きやフライドポテトを買って戻ると、花火が打ちあがる時間だった。
首が痛くなるほど間近で、見上げてた花火。
あまりに大きくて、毎年見ていてもびっくりしてた。
打ちあがるたびに、みんなで拍手をした。

大学1年生のころは、円通寺の丘の上でもみたなぁ。
お母さんとみぃと三人でおべんとをひろげて。
焼きそばや卵焼き、食べきれないほどのおいしい楽しいお祭りのメニューが並んでた。

大学3、4年生の夏には、家のベランダに机とブルーシートを出して、
大皿にてんこ盛りのいろんなおかずを囲んで、後ろに花火を眺めながらみんなで乾杯した。
私もみぃもタンクトップにショートパンツで。
一年に一回しか出ない3階のベランダでのこの夜を、待ちに待ってた。


今年。
ひさしぶりの花火を、私の記憶の中の「花火のメニュー」の種類のおべんとを持って、冷やしたビールも持って、一緒に土手まで自転車飛ばしていった。
目の前の圧倒的な迫力で打ちあがっていく花火のきらきらが、
いろんな記憶と好きな音楽といっしょになって迫ってきて 気がついたらまた泣いていた。

最近 涙腺ゆるすぎるな。

混む前に、とひきあげながら 後ろに花火を見るのまで こどものころにそっくりだった。

こうして、おべんと持って 一緒に花火を見ながら わぁって手をたたけること、
もったいないほど幸せだ、と思いました。
また、毎年恒例にしたい行事が増えた。

息を呑む

今日の月

神々しく輝いていた。

ちらりとみえた瞬間、
目が離せなくなった。