くうきのいろ: 2010-08-24

2010-08-24

開く脚

「開く脚」ということばは バレエを始めて 初めて知ったことば。

レッスンに通いはじめて数回目のとき
片足をバーにかけてのストレッチをしているとき、私の軸足をみて
先生が「もしかしたら 開く脚なのかもしれない」と言った、そのことばがずっと頭に残ってた。

『開く脚』要は、脚の付け根から くわっと外側を向けることができる脚のつくり、ということ。
「もしかしたら」と言われたことが なんだかいつのまにかすごく気持ちの力になっていて
毎日のストレッチのときにも 脚を根元から開くようにと心掛けてきた。


レッスンに行くのは 2週間ぶりの今日。
朝から もう楽しみで楽しみで、仕事のときも 頭の中では音楽がまわって止まらなかった。
2週間ぶりだからきっとすごく体がなまってて ついていかないだろう、と思ってたから
電車の中でのいつもの秘かな練習(脚を1番や5番に開いてみてる)を念入りにしたり。

この2週間、動けないからだになるのがこわくていやで
朝晩、バーレッスンの最初のさわりの部分だけでも、と いろんなものにつかまりながら
なまらないようにこそっと練習をつづけてた。


それが功を奏したのか。


レッスンはじまってすぐに先生が「いいですよー」と。
まだはじまりの、プリエ(膝をまげる)のレッスン中なのに。
タンジュ(脚を出す)のレッスンに移ったときに、明らかにいままでとは違う指摘をしてくださったり。
バットマン(脚をあげる)のとき、「見本をして」といわれた時には さすがにどうしようか、と戸惑ったけど
「腰も下をむいてるし、脚も外をむいています。いいですよー」と。
数えきれないほど、今日は褒めてもらって びっくりした。

自分の感覚としては、今日 はじめて「膝から出す」ということと「床」という感覚を得た。
足先、爪先、という感覚を初めて感じた。
床とつながってる感。
空気をやわらかく感じる感覚。
張りつめる感覚。

今日 初めて、からだへ感覚が通じた感じがした。

伸び盛り、その言葉をうれしく噛み締めながら
もっともっともっと伸びていきたい。

ほんと、たのしい。