くうきのいろ: 2010-04-06

2010-04-06

世界の果てのビートルズ

ついに読み終わった。
世界の果てのビートルズ」。
大好きなラジオで知り、すぐにamazonで購入。

新潮クレストブックス、というのをここで初めて知り、
このシリーズの他の本のセレクトも、タイトルを読むだけでわくわくするものばかり。

毎日少しずつ少しずつ読んでいって、一ヶ月ほどもかかったけど、
細切れに読んでいったのにも関わらず、ひとつひとつの景色が 鮮明な景色と音とともに、しっかりと心に刻みついてる。
こんな本、初めて。

ことばが ぐんぐん 染み込んでくる感じ。
行ったことのない、スウェーデンの北の果てのツンドラの景色が
映画を見る以上に、細かなところまで見える。連れて行かれる。
まるで そこに旅した記憶を思い返すように、冷たい凍てつく空気を頬に感じる。
武骨で素朴で、汗やお酒の匂いをむんと感じる。
かき鳴らされるギターの音が聴こえる。
とてもとても わくわくする。
ぎゅっと 掴まれるような気持ちになる。

いい一冊に出会えた。