車のナンバー
1 年前
と、突然の クリスマスプレゼント。
ハイ、って ベッドの上に金色リボンがかけられた濃いピンクの小さな箱。
びっくりして びっくりして かさかさ開けると、キラキラ輝く 壁面に細かい彫りがはいった ほそくてとても上品な指輪。
「ぬけがけして買っちゃった。最近よく頑張ってるさなえにプレゼント」
みるみる目の前が涙で霞んで、しまいには声をだしてうわんと泣いた。
はめてみると カーブがしっくり 指に馴染んで、あっという間に わたしのからだの一部になった。
一気に 優しい優しいきもちが流れ込んできて、少し前までうんざりしてた夜の仕事もなにもかもへの苦い気持ちがきえ去って、ぜんぶがふわふわの 楽しくて気楽な気持ちに切り替わっていた。
指輪をはめて、時々眺めながら、いっしょに冗談いいながら、あったかい部屋で仕事をしてたら、すんなりたくさん頭から手に降りてきて 描きたい絵がかけた。