くうきのいろ: 2010-06-04

2010-06-04

おはようございます いってらっしゃい

朝 かならず 家の外をはき掃除してるご近所の奥さん。

これまで何年間も、
姿を見たら「おはようございます」と割と元気に挨拶してきた。
数年前、最初の頃は挨拶してもなんの返事もなかった。ただ黙々と下を向いてはき続けてて。
今思えば、まさか見知らぬ人が自分に挨拶してるとは思わなかったのかもしれないな。
でも当時は 無視されたことにものすごく驚いて、なんて冷たい人なんだろう、と恐れに近い気持ちになって、掃いてる場に出くわすことさえ どぎまぎしてた。

でもなんだか朝一の勢いある気持ちを自分で削ぎたくなくて、挨拶しつづけてきた。


挨拶しはじめて2年目くらいになって、初めて「おはようございます」が返ってきた。
え!?今、なんて?と、何回も巻き戻して聞きたいくらいうれしくて仕方ない気分だった。

それからはコンスタントに挨拶は返ってきた。
ただし、(小さなことなんだけど)いつも下をむいたまま、声も 一瞬怒ってるのかな?と思ってしまうトーンで。

登校中の小学生にかける明るくて優しい「おはようございまーす、いってらっしゃい」を聞くたびに、
いいなぁー!と 小学生相手に負けず嫌いを発揮したりして
まだまだだなぁと思ってた。


のに、今日!
いつも通り 掃いてる奥さんにいつも通り「おはようございます」と挨拶すると、
「おはようございます、いってらっしゃい」とにこやかな挨拶が返ってきた!


すごいすごいすごい!とひとりで大興奮。

何度も反芻しては
「おはようございます、いってらっしゃい」の響きにうっとりしてた。

いい言葉だなぁ、ほんとに。


6年目にしてやっと、この土地に認められた気がする。