くうきのいろ: 2011年のお正月

2011-01-05

2011年のお正月

明けましておめでとうございます。


2010年、めまぐるしく、取り巻く環境が一気に変化した一年でした。
去年のお正月が遠い遠い昔のよう。
とまどったり、うれしかったり、誓ったり、決意したり。
名字も住む場所も働く場所も変わった 変化の年でした。


2011年を迎えるお正月もまたいつもとは違う、新しいかたちのお正月でした。


去年のお正月、「もう今年がここで過ごせる最後の年なんだ」と 実家での3日間、
できるだけすべてのことをからだに染み込ませておこうと 全部の神経をこまやかにして吸い込もうとしてた。
けど、夫となった彼の優しい気遣いのおかげで、
去年よりも長く、そして 去年よりも賑やかな 楽しいお正月となりました。


27日に私が一足先に岡山へ帰省。
お母さんとカートを押しながら 暮れのお買い物へ。
お正月のメニューの相談をしながら、たくさんの食材を吟味しながらカートに入れていく。
もう それだけで、しあわせだった。
スーパーでカートを押して あれやこれや、これはどう?あれ食べる?その会話だけで
帰ってきた喜びで胸がいっぱいになった。


29日に夫 合流。
その日の午前中にも 前日からお母さんと計画してたお買い物リストを持って、その日の晩ごはんの手巻き寿司の材料を買い出しに。
スーパー開店と同時にいくなんて、それはもうお祭り気分。


30日にはお父さんが午後から瀬戸大橋を見に連れて行ってくれた.



ひさしぶりの与島で おみやげを買ったり、展望台にのぼったり、ソフトクリームを食べたり。
近いのに観光気分。
鷲羽山ハイランドそばのホテルで、眩しく輝く瀬戸内海をみながら、ほてるようなあったかさの喫茶店でお茶を飲んだ。


31日は毎年恒例のお餅つき。
今年は私の役目である、お餅監督係を夫にゆずり、みんなで丸めた.
毎年おもうけど、お餅が丸められて 静かに並んでいる姿は ほんとうに愛らしく神々しい。



おばあちゃんの手打ちそばも いつも通り、とてもおいしかった。
おばあちゃんは「こんなのほかでは食べられんでー」と誇らしそうに 何度も言ってた。


1日には数年ぶりに最上稲荷に初詣。


なんだか お金の匂いがますます増してるような気がした.
おみくじ、5人全員凶もしくは大凶だったし。
夜は、壊れかけのおなかながらも、おなかいっぱいすき焼きを食べた。


2日には大阪へ新年のご挨拶。
途中 神戸の北野天満神社に寄り、お詣り。
結婚式から3ヶ月。
式を挙げた場所は それだけで 近い場所に思えた.
夜ごはんは3家族一緒にお食事。
わたしは恵まれてるなあと改めて噛み締めた。


3日。
実家で過ごす最後ののんびりの日。
朝から お父さんとお母さんとひたすら箱根駅伝の応援。
歳を重ねる毎に 面白さが増す.
子どものころは あそこまで面白いとも思わず、「いつもついてる番組」程度の認識だったのに、
いつのまにやら身を乗り出して、感情移入しまくって観てて、必ず泣いてしまう。


終わって、お父さんと近くの電気屋さんへ。
うろうろしばらくして お父さんがほいっとプリンターを買ってくれてしまった。驚いた。


晩ごはんは6時くらいからのんびりゆっくり食べた.
このお正月、何度目になるだろうかの乾杯。


夜、お母さんはすっかり疲れて寝てしまい、私ひとりテレビの前で暇を持て余してると
外から帰ってきたお父さんが ぽいっと私にみかんをひとつ。
くれるのかと思いきや、「あー、さなえは優しいなあ、お父さんに剥いてくれるんかあ」と冗談。
これぞ お父さんの優しさだなあと思った瞬間だった。
剥いてあげたみかんを美味しそうに食べ、おもむろに「どれ、早苗の相手をしてやるかあ」とオセロを取り出し。
「暇なのか」と聞くわけでもなく、かしこまった話をするわけでもなく、ただただ ゆるゆる一緒に時間を過ごしてくれた。
お父さんだなあ、とじんわりとした。

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