くうきのいろ: 16年ぶりのステーキと動物園

2010-11-22

16年ぶりのステーキと動物園

12歳の春。
お父さんに家族旅行でハワイに連れて行ってもらったのが ハワイの唯一の記憶でした。


生の英語に触れたのもそのときが生まれて初めて。
海へ行くとき、ホテルに迎えにきたタクシー(どでかいリムジンでびっくりしたのを憶えてる)に乗ると
運転手のおじちゃんが「How are you?」と聞いてきて、
あまりのことに 頭がショート。英語だ!英語だ!!と思って あせりまくって、
たしか アイムファイン サンキューっていうんだったよな、と
『小学六年生』付録のドラえもんの英会話の漫画を思い出すだけ思い出して、てんぱりすぎて
「ハ、ハワユ」と間抜けな返事をして、あとから「なんでおんなじこと返しちゃったんだろう!」と恥ずかしくて仕方なかったのを憶えてる。




そのとき、お父さんに連れて行ってもらったのが、Chuck's cellarというステーキやさん。
薄ぼんやりと、薄暗い店内や、お皿の上の大きなステーキのことを憶えてた。
今回、出発前から そこに行きたいなと場所を地図にも書いて、実際に行ってきました。


感慨深かった。ひたすら。
まさか、小学六年生のわたしは、16年後、旦那と一緒に新婚旅行で来るとは想像もしてなかった。
1回目は、お父さんとお母さんに守られて 妹とおいしいねおっきいねと無邪気に食べてたのに
2回目はもう大人。
おいしかった。すごく。




もうひとつの感慨深いポイントが ホノルル動物園。
朝、まだすこし朝の空気が残る中、4人でホテルの近くで朝がゆを食べて、そのままお散歩をかねて歩いて動物園に行ったんだった。
フラミンゴが美しくて、ゾウガメがのっしりとおもしろくて、
ミーアキャットの発音を知った場所だった。
私と妹の前に外国人の子どもたちがいて、「Meerkat! Meerkat!!」って言いながらみていて
その発音がなぜかものすごく魅力的に聴こえた 私たちは、
そのあとしばらくその真似をしていた。
(そして16年経った今でも ミーアキャットっていうと 自動的にあのときの記憶に戻って ついあのときの子たちの発音を真似したくなってしてしまう。)


そのミーアキャットも 変わらずいた。


やっぱり どうしてもものすごく感動した。
ひとりでも 口走ってしまいそうだったもの。というか、言ってしまったもの。




子どものときの記憶 ひとつひとつが わたしをつくってるなあ、とやけに実感した。





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