くうきのいろ: ハニムン/ マンタの夜

2010-11-22

ハニムン/ マンタの夜

ハワイ島、どこへ行っても からだの中を透き通った空気が駆け抜けて きれいになる感覚を味わいました。
驚いた。


マウナケアの山頂では 夕陽の方角へ向くと、からだが震えるほど 涙が勝手に流れて止まらなかった。
自分でも よくわからなくて ただただ涙を流しながら 夕陽から眼が離せなかった。


夜の海でマンタと泳いだ時も。
現地英語にびびりまくりながら(なんでも語尾に hey, bodyってつくから なぜだかこわい)
ぼいんぼいん上下に揺れまくるボートで 沖まで連れて行ってもらい、
人生初のウェットスーツを着て、シュノーケルをつけて、夜の海に浮かんだ。
状況的にはけっこうこわいシチュエーションなはずなのに ひとつもこわくなかった。
大きなものに抱かれて安心するような感じだった。
ビート板みたいなものにつかまって ふわふわ浮いて、
顔にはシュノーケルをつけて 海の中を覗いていると、
雪みたいに光に照らされたプランクトンがあたり一面に広がる。
しばらく 光でプランクトンを集めながら そのまま海に浮いてると、来た。
夢のように大きなマンタ。
海の底のほうから ひらり ひらりとはばたきながら、くるり くるりと宙返りしながらあがってきた。
そして 何度も 顔すれすれのところや足すれすれのところを 大きな口をあけて ふわあんと通り過ぎていった。
恐怖心がまったく出なくて、
通りすぎる瞬間は 特に ほんとうに夢の中のようだった。
少し船によった気持ち悪さもその瞬間だけはどこかにとんでいき、からだの重力もなくなったかのような、
ただただ わたしの魂だけがそこに浮かんでるような、そんな気がした。




アカカフォールズという滝でも、ワイピオ渓谷でも。


とにかく、大きかった。
すべての力も存在も。


カメラなんて敵わないってわかってるのに つい、ね。

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